国政報告(第275号)

 四月も半ばを過ぎ、東京は若葉の萌える候となりました。今年は寒い日も時々ありますが、暖かくなると街もどこかしら春の匂いが漂い、新年度を感じさせてくれます。週末の地元はちょっと寒かったですが、高岡で「千保川桜クルーズ」のオープニングと万葉なかよし保育園の竣工式、南砺で消防団十周年記念式典に出席しながら、県議選の結果を待ちました。我が党は全県で定数40に対し、32人を公認し、うち30人が当選を果たし、現有勢力をそのまま維持する結果となりました。県西部では、14人中13人が当選を果たす結果となりました。新たに当選された方々としっかり連携して地域の諸課題の解決にあたります。

 東京の動きとしては、先週後半、中国の全国人民代表大会から吉団長ほか代表団が来日、9日(木)、10日(金)と衆議院議員運営委員会との第8回日中議会交流として会議が持たれ、私も日本側代表団の一員として参加しました。国際情勢、経済、貿易、環境・エネルギー、文化・スポーツ交流など幅広い分野にわたり、認識の一致・不一致を含め、率直な意見交換ができ、引き続き交流を積み重ねて行く事を申し合わせました。私も松村謙三先生を偲びながら、漢詩と万葉集を披露し、文化面での交流継続を提起させて頂きました。日中、日韓ともここへきて交流拡大の動きが出ているのは、外交面のプラス材料だと思います。

 週明けの13日(月)は国会も動かず、地元で新高岡駅、高岡広域圏クリ―ンセンター、JCHO高岡ふしき病院の病児保育事業など、前々から一度しっかり見ておきたかった施設の見学ができました。慶友会役員の皆さんとの懇談会の後、夜のはくたか578号で上京、14日(火)からは、衆院本会議で取り扱う法案の趣旨説明・各党質疑が始まりました。最初の国民健康保険法一部改正法案では、国民健康保険の運営主体を市町村から県に広げる事が主眼で、各県毎に医療費総額のコントロールを義務付けるものです。続いて16日(木)の電気事業法案は、業界改革の第3弾として、電気を発電する事業者と送電する事業者を法的に分離し、消費者の利益となる料金設定や供給者変更など、規制改革を進めるものです。

 これらの案件を始め、各委員会で内閣提出の法案・条約の審議が一斉に始まり、ゴールデン・ウィークを過ぎれば、通常国会も後半のヤマ場を迎えます。労働者派遣法一部改正法案、地方創生関連三法案など重要法案が審議を待っており、注目の新たな安全保障法案は来月15日(金)の閣議決定・国会提出の予定です。私が国会対策副委員長として関わる小委では、東日本大震災復興特には案件が無く、総務委員会では16日に審議入りした電気通信事業法案ほか3件を扱う予定です。

 この間、15日(水)には砺波市の陸上自衛隊富山駐屯地の拡張を求める協力会の上田会長ほか一行が上京され、石破大臣や原田防衛政務官への要望活動に小生も同行しました。災害発生時など緊急時に大型ヘリの離発着を可能にする整備を求めておられ、県市の後押しもあって、防衛省の調査結果が25年度末にほぼまとまった所なので、工事の具体化への期待も高まっています。

 一方、国政全般では、安倍総理訪米に向けてTPP交渉の行方が注目されるほか、原発再稼働、沖縄の基地問題についても少しづつ動いている感じがあります。先に触れた外交面の前進の動きを含め、国の前進を念頭に活動して行きます。

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