国政報告(第223号)

 春は「三寒四温」と言われますが、週明けの富山の朝は雪が降りしきり、13日(木)の東京は生温かい強風が吹き荒れ、行きつ戻りつの季節の歩みです。9日(日)、上京後、悪寒に襲われて発熱、解熱剤を処方してもらって夕方からひたすら眠り、何とか一日で快復しましたが、体調管理も気を使う3月です。

 8日(土)は小矢部市の有志の方々の前で国政報告をさせて頂き、9日(日)は党福光連合支部の党員大会にて、堂故参議院議員の国政報告を聴かせてもらいました。氷見市長としての豊富な経験談と、初めての国政の場での新鮮な感想、そして地方に軸足を置いた政治活動への力強い抱負が印象に残りました。

 東京では、参議院での新年度予算案審議も佳境を迎え、衆議院では法律・条約案件の審議が始まりました。前号で報告の通り、国家公務員法改正法案は、12日(水)の内閣委員会で質疑・採決がなされ、自公民三党の賛成で修正議決しました。14日(金)の本会議で参議院に送付される見込みです。また、11日(火)には、東日本大震災三周年追悼式が天皇皇后両陛下ご臨席のもと、国立劇場にて粛々と挙行されました。3年前のその日の午後2時46分、私は浜松町のモノレール駅に向かうタクシーの中で大きな揺れを感じました。人それぞれに、色々な記憶があり、被災地で亡くなられ、また避難を余儀なくされた方々への想いと併せ、改めて復興推進と防災対策充実への決意をお互いに確認し合えたものと思います。

 一方、全国で全て停止している原子力発電所の再稼働申請を受けた、原子力規制委員会の安全審査も進捗し、13日には鹿児島県薩摩川内市の九州電力川内原発の1号機、2号機の手続きが最優先される事となりました。電力需給が全国的に逼迫する夏場に再稼働させるには、そろそろ審査もまとめに入らないと間に合わなくなる所でした。4月からの消費税引上げ、TPP交渉妥結への努力という国政上の重要課題について、何をいつ実行するか、内閣としての政権運営の見取り図を、胸の中で良いから明確に持つべき時期に来ています。そこには、沖縄県名護市辺野古への米軍基地移設工事着手のタイミングも書き込まなければならないでしょう。国会における案件審議と並行し、国が当面する課題を一歩一歩解決していく地道な努力の正念場です。

 13日には、我が国の「山・鉾・屋台行事」のユネスコの世界無形遺産登録を目指す政府方針が正式なものとなり、文化庁から発表されました。具体的には、国の重要無形民俗文化財に指定されている、高岡御車山、城端曳山、魚津タテモン始め32行事が対象となります。各祭の関係者で組織する全国山・鉾・屋台保存連合会の会長を仰せつかっている私にとっても、積年の願いが前進し、早ければ来年秋にはユネスコで審査される訳で、とても嬉しく思っています。これを契機に、それぞれの祭行事がさらに盛んになり、良き伝統を後世に受け継いでいけるよう念じています。

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