国政報告(第405号)

 師走に入り、富山は時雨模様、東京は冬晴れの下、銀杏の黄色い葉が風に舞う時節となりました。氷見漁港に鰤も揚がり始め、次第に年末へと冬支度の慌ただしさが募る一方、11月1日(水)に召集された総選挙後の特別国会も9日(土)には会期末を迎えます。5日(火)の衆院本会議では、夏の人事院勧告を実施するための給与法改正など10本の法案を可決し、参院に送付しました。

 さて、週末の2日(土)は地元で党地域支部の挨拶回りの後、晴れ間を利用して自宅でチューリップの球根を植え込みました。3日(日)は(公財)たかおか女性アカデミーの創立50周年記念講演として、地域の過去・現在・未来について、高岡市役所勤務時代に見聞きし、考えたことを中心に、県西部の地域づくりへの想いを話す機会を頂きました。夕刻には、6市の市議会議員有志の皆さんで組織頂いている「慶政会」にて30分間の国政報告として、東日本大震災からの復興関連の議員立法に努力している近況を伝えました。

 4日(月)朝に上京してからの今週の週日も、国会の委員会、党の会議、議員立法の根回し、夜の会合と日程が立て込みました。5日(火)には総務委員会で、昨年5月以来約1年半ぶりに25分間の一般質疑に立たせて頂きました。質問時間を巡る与野党の交渉も一段落しつつあることから、冒頭は恒例の万葉集の朗唱で始めました。巻8の1593番、「隠口(こもりく)の 泊瀬(はつせ)の山は 色づきぬ 時雨の雨は 降りにけらしも」と、紅葉の進む初冬を詠みました。まずは、復興副大臣在任中に携わった福島県の原発被災地域の避難解除に伴う国の出先機関や郵便局の再開の動きや、総務省による被災自治体への全国の自治体からの応援職員派遣の後押しの現状を伺いました。次いで、地方税財政、行政手続きの電子化、行政評価、自治体病院への電子カルテ導入の推進、4K8Kテレビ放送の取り組みなど、多岐にわたる総務省行政の中から、総務大臣政務官・総務部会長として関わった経験に基づき、現状を質しました。地方交付税の財源不足が原因で発行されてきた臨時財政対策債は、今年度末には残高が53兆円にも達する見込みで、地方側の債務の四分の一を占めるに至っています。消費税率の10%への引き上げ時にも事態を好転させるべく、教育分野への使途変更によって地方の歳入見込みがなるべく減らないような調整が必要です。答弁には、野田大臣、小倉・小林両政務官始め、総務省勤務時にお世話になったスタッフも立って頂け、和やかかつ今後の課題指摘も怠らない内容で緊張感をもってあたりました。

 6日(水)から8日(金)にかけては、新年度税制改正を決める党税務調査会の会議が午後に連続開催され、様々な改正項目について積極的な意見交換がなされました。私にとってはこちらも2年ぶりで、地方の立場での発言を心掛けたところです。結果は次号にて。

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