国政報告(第506号)

 今年もあと10日余りとなり、年末に向けて気ぜわしい時節を迎えました。17日(火)の萩生田文部科学大臣から大学入試共通テストへの記述式試験の導入を見送るとの発表を受けて、18日(水)に文部科学委員会の理事懇談会が開かれました。文科省からの説明を聴いた上で、野党側から委員会開催を求められましたが、与党側からはこの間の文科省における検討の経緯など材料が整ってからが望ましいとの事で、筆頭理事の間の協議に委ねられました。委員会とすれば、13時間半に及ぶ質疑で問題点を指摘し、これを受けて行政側で検討された結果であり、一定の役割を果たせた認識です。

 先週末の13日(金)には補正予算が閣議決定されました。台風19号など自然災害の復旧事業と国土強靭化対策、経済の下振れリスクへの対応、Society5.0など未来社会への投資の3本柱で2兆3086億円の増額となりました。「GIGAスクール構想」として小中学校に一人一台のタブレットを配置し、情報化社会に対応した人材育成が進められます。また、財政投融資を活用して、東海北陸自動車道など高速道路の四車線化も加速され、おおむね10~15年後には整備が完了する計画で進められます。一方、税収の見込みは当初予算から2兆3千億円落ち込み、この分を赤字国債で補います。さらに公共事業についても建設国債を発行するため、合計4兆4千億円の国債増発となります。プライマリー・バランスの悪化は避けられず、財政再建面からのチェックは必要だと思います。党の会議も年明けには開催されることを望んでいます。

 14日(土)は富山に日帰りとなり、党県連の常任顧問会議に出席しました。来年秋の知事選に向けた候補者推薦の進め方が話し合われ、報道の通り、年明けにも現職と出馬表明した新人の意向を確認して手続きに入っていく事になりました。15日(日)は東京で新国立競技場の竣工式に委員長として出席しました。富山にも馴染みの隈研吾さんの設計で、47都道府県の木材を使い、客席も白・緑・茶にまだらに色付けするなど自然のいぶきを感じさせる素晴らしい仕上がりでした。ドームから見える冬空の青が印象的でした。夕刻は富山に戻って、小矢部市で山田俊男・筱岡貞郎両議員の国政・県政報告会に顔出しの後、党南砺市連党員交流会で国政報告の機会を頂きました。

 週明けの16日(月)に上京してからは、新年度予算の編成状況について、レクを受けたり、党本部での会議に出たりしています。高岡商工会議所の塩谷新会頭ほか議員の皆さんが上京され、会館の委員長室にて激励を受けました。本予算では、北陸新幹線の建設や、東日本大震災からの復興や沖縄の振興など私自身が関わってきた分野、また、教育・科学技術・文化・スポーツなど文科委員会の所管事項など仕上がりが気になるところ、次号で報告します。

カテゴリー: 国政報告 パーマリンク