国政報告(第554号)

 師走に入り、臨時国会も4日(金)に会期を終えます。今日(1日(火))は、東日本大震災復興特別委員会にて平沢大臣の所信に対する質疑がありました。あと3か月で発災から10年となる被災地の現状と抱える諸課題について幅広く論じられました。岩手・宮城県では、ハードの整備がほぼ終わり、災害公営住宅に入居された方などの心のケアが取り上げられました。福島県では、未だ避難指示が出た状態の地域の取り扱いや、国内外の風評払拭の取組、原発の処理水の取り扱い、国際教育研究拠点構想の進捗などが論じられました。副大臣在任中に努力した、海外諸国の輸入規制撤廃の働きかけについて、フィリピン、モロッコ、エジプトなど完全撤廃する国が続いていることを嬉しく思いました。

 先週は、経済対策、税制改正、新年度予算について総務部会の意見をまとめ、部会長として発言する仕事が主でした。経済対策では、自治体がコロナウイルス対策を進めるための臨時地方創生交付金の増額、国・地方の行政のデジタル化とマイナンバーカードの普及・活用の支援、情報通信分野の5Gに続く超高速大容量通信技術の研究開発基金の設置などを求めています。先月27日(金)午後の政調審議会で下村会長ほか役員に報告しました。税制改正では、固定資産税が3年に一度の土地の評価替えの年に当たり、その方法について、失速した経済を反映させよ、という他部会の要望に対し、市町村の基本的な税源を守る立場から反論しています。また、車体課税についても、グリーン化をどこまで進めるか、議論となっています。30日(月)の午後には、個別論点についての「〇☓審議」があり、次回は2日(水)に上記の主要課題の議論が「〇政審議」と呼ばれる形で行われます。新年度予算については、地方自治体の一般財源総額の確保を筆頭に、自治・情報通信・消防など各行政分野の予算確保が焦点で、来週以降も部会として発信していきます。

 週末の富山では、28日(土)に小矢部市の市民交流プラザの開館式に出席しました。石動地区の中心市街地再整備の一環として県世輸された施設は、市民の多彩な活動の拠点として、使い勝手が良く、維持管理しやすい印象を受けました。石動駅の南北自由通路・図書館と併せて、桜井市長の目指す町の活性化が着実に前進していると実感しました。29日(日)は林氷見市長の後援会役員会総会に出席し、励ましのご挨拶をさせて頂きました。

 コロナウイルスの状況は、引き続き感染者数が増加しており、GO TO事業を一部制限し、東京では夜10時以降の飲食店の営業自粛要請が出されました。社会経済活動との兼ね合いは引き続き悩ましい問題ですが、きめ細かい対応で、「細き道」を何とか潜り抜けていく努力を積み重ねていかなければ、と考えます。世界全体の感染者数の減少に光明を感じつつ、日本の現況を見つめていきます。

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