国政報告(第657号)

 令和5年最初の国政報告は、昨年末の予算編成での北陸新幹線敦賀以西区間の取り扱いにから始めます。敦賀開業が、当初の令和5年春から6年春に一年先延ばしとなった際、敦賀以西について建設事業を切れ目なく進める趣旨から、5年度からの着工で準備を進めるよう、与党から政府に強く要望した経緯があります。その後、鉄道運輸機構において、事業開始の前提となる環境アセスメントの準備調査に鋭意取り組んできましたが、京都府内で一部同意に時間を要したため、今年度内に調査が終わらないことが確実になりました。幸い、調査は全区間において進んでいるので、遠からず手続きには入れるのですが、アセスを経て「着工5条件」に沿線自治体など関係者が合意して始めて事業が認可される仕組みであるため、令和5年度予算編成には間に合わない事態となりました。そこで、高木毅衆議院議員を座長とする与党PTでは、アセス完遂を前提に、通常は事業着手後に行われる用地の現況調査や重要構築物の工法検討など工事準備調査の前倒しを国土交通省に求めました。その結果、財務省の査定を経て12億円強が5年度予算に計上され、事実上の事業開始と言える結果となりました。今後も、京都・新大阪駅部の大深度地下工事、長大トンネルの掘削残土の処理、地下水の保全などの課題への対処方針を早期に煮詰め、着工後の工事が円滑・迅速に進むよう、与党PTの一員として、しっかりチェックして行きます。

 このほか、新年度予算では利賀ダムが本体工事に入ることから90億円台が計上されたほか、地域公共交通を担う鉄道・バス・タクシー等の今後の事業再構築に向けた支援制度も盛り込まれました。党鉄道調査会の地方鉄道あり方PT座長として、関連する法律改正など、国の施策推進の後押しをしていきます。

 さて、この間の行事等を振り返ると、元旦(日)は恒例の高岡市伏木地区の賀詞交歓会でスタートし、4日(水)は党富山県連の初顔合わせ、5日(木)は上京して、党本部の役員連絡会に組織運動本部団体総局長として出席しました。6日(金)朝一番の新幹線で富山に戻り、宅建協会の高岡地区新年会、南砺市議会自民クラブの新年会に出席しました。ここ3年は、コロナウイルスの影響で各種会合の中止が相次いていましたが、第8波の最中とはいえ、感染対策を十分取りながら、交流も活発化させていく動きが出てきました。8日(日)は成人年齢が18歳に引き下げられたことから、「20歳の集い」として、高岡市高陵校区の催しに参加しました。さらに、高岡市吉久地区新年会柔道整復師会高岡地区新年会、9日(月)はとなみ青年会議所新年会に出席し、10日(火)に高岡市民病院で年一回の健康診断を済ませて上京、11日(水)は党の「佐渡島の金山の世界文化遺産登録実現を目指すPT」初会合に座長として出席しました。この経緯については次号にて報告します。

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