国政報告(第659号)

 昨日(24日(火))から、この冬一番の寒波が襲来し、東京もこの冬一番の冷え込みとなりました。富山では今回は東部に降雪が偏っているようですが、ここ二日間は注意が必要のようです。除雪等、ご苦労されている皆様にお見舞い申し上げます。

 23日(月)に通常国会(第211国会)が召集され、天皇陛下をお迎えしての開会式の後、岸田総理ほか4閣僚の演説がありました。今日(25日(水))から衆参両院で各2日間の各党代表質問があり、来週から衆院予算委員会で総額114兆円の新年度予算の審議が始まります。まずは年度内成立が目標となります。

 岸田総理の所信演説では、昨年来のコロナウイルス、ロシアのウクライナ侵攻、物価高等の当面する諸課題についての対応方針が全般的に示されました。コロナは感染症法上の位置付けを2類から5類に変更し、社会経済活動を優先すること、国際情勢の緊迫化に対応して安全保障3文書を改定し、防衛費をむこう5年間でGDP比2%水準まで増額すること、エネルギー価格高騰の一部を国が補填するとともに、構造的な賃上げを実現し成長と分配の好循環を実現することなど、政策の方向性が明確にされました。また、昨年の出生数が80万人を下回ったことから、異次元の少子化対策を検討、実施していく方針も述べられました。このほか、社会課題の解決を通じて新しい資本主義を実現すること、デジタル田園都市構想を進めること、DX(デジタル化)、GX(グリーン化)、スタートアップ(起業)など成長戦略の柱にも言及があり、目配りの効いた内容でした。一面、防衛費増額の財源を如何に確保するか、党内の議論も続いている折に、少子化対策の提起で新たに財源問題が生じることから、これらの施策を具体的に如何に進めて行くか、今後の道筋が課題となりそうです。

 先週に戻って、18日(水)は党の「街の酒屋さんを守る国会議員の会」にて、田中和徳会長、坂本哲志幹事長に同行し、富山を訪問し、県内の小売・卸の酒屋さんの代表の方々と意見交換しました。飲食業にコロナウイルスの影響が残り、大口業務用の酒類を納める方々は特に影響が厳しいこと、電気料金など諸経費高騰の転嫁が難しいことなど、率直な現場の声を頂き、国の振興策などでの対応に努力する旨申し述べました。一方、富山市岩瀬地区のまちづくりや、酒蔵をまとめた商品「富山ブレンド」の開発など、業界の自主的な努力に対し、参加した議員から賞賛の声が寄せられました。

 20日(金)には党トラック輸送振興議員連盟総会にて、事務局長として司会を担当しました。足元の燃油対策に加え、2024年からの働き方改革による労働時間規制への対応が今後の焦点です。同日、「佐渡島の金山」の世界遺産登録申請書が我が国からユネスコに提出されました。今後の推移を注視していきます。

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