国政報告(第364号)

 暦の上では「大寒」、富山も週明けから大雪続きとの由、毎日の除雪作業などご苦労様です。また、南砺市利賀地域の地すべりが拡大し、住民の皆さんが避難を余儀なくされており、関係の方々にお見舞い申し上げます。国会召集日の20日(金)の朝、国土交通省砂防部から土砂の崩落が拡大し、深刻な状態になっている旨知らせがありました。国も被害の拡大に合わせて技術面はもちろん、財政面でも支援していくとの説明を受け、県・南砺市にお伝えした所です。

 東京では珍しく小雪が舞う寒さの中、天皇陛下をお迎えしての開会式の後、安倍総理の所信演説があり、第3次補正予算から審議がスタートしました。21日(土)未明には米国でトランプ大統領が就任、週明けには早速TPPの離脱表明があり、日米関係は前途が見通しづらい船出となりました。内閣とすれば、自由貿易を推進する立場からTPPの効能を新政権に粘り強く伝えるとともに、日米同盟による東アジアの安全保障体制の継続を担保していく方針です。2月3日(金)にマティス新国防長官の来日が決まり、その後には日米首脳会談を持つべく調整が進んでいるとの由、まずは対話を深化させることが肝要と思います。

 週末の21日(土)は党砺波市連女性部恒例の新春の集いに出席し、22日(日)は高岡市内の初釜の茶会に顔出しして、深夜には上京し、23-4(月-火)と衆院本会議にて各党の代表質問を聴きました。今後の日米関係を始め、近隣諸国との外交の展開、天皇陛下の退位問題、沖縄の基地移設、働き方改革、文部科学省の天下り問題など当面する諸課題が取り上げられ、参議院本会議での質問の後、26日(木)からは衆院予算委員会に舞台を移して本格的な議論が始まりました。この間、東日本大震災からの復興についても、福島の現状と取り組みを問われ、原発事故にて避難を指示されている地域の解消を進める等、今後の方針を総理から答弁頂いています。

 また、今週は地元6市のうち、南砺・射水・高岡市議会の自民会派の議員の皆さんが順次上京され、農業振興、地方財政、文化財を生かした観光など、テーマを設定し、各省庁担当者を招いての勉強会が持たれました。このうち、南砺市議会には小泉進次郎農林部会長から農業競争力強化の新政策について説明頂き、「生産資材はより安く買え、収穫された農産品はより高く売れる」ように農業の経営環境を変えて行く決意に理解を深めました。

 私につきましては、復興庁に毎日登庁し、年末年始で被災地自治体を回った時に頂いた要望への対応案を打ち合わせているほか、26日には党東日本大震災復興加速化本部会合があり、額賀本部長始め先生方に新年度予算案と福島再生特措法の改正作業の進捗状況を説明しました。28日(土)には福島県へ今年初出張の後、新幹線・大宮経由で帰省の予定です。来週には新年度予算案の審議がスタート、今国会も本番に入ります。

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