国政報告(第202号)

 10月1日(火)、安倍総理は来年4月からの消費税8%引き上げを決定・発表しました。景気の回復に底堅さがみられることが理由で、経済に与えるマイナス効果に対し、25年度補正予算など対策を取ること、社会保障制度の改革を着実に進めること等も併せて表明されました。民主党の野田政権下の「三党合意」で敷かれたレールの上をいよいよ汽車が走り始める訳です。この間の経緯を国会で見てきた私とすれば、財政の着実な再建と持続可能な社会保障の確立は重要課題であり、総理の決定を支持します。それだけに、年末の新年度予算編成と同時期にまとめられる経済対策で万全を期すよう求めていきます。

 15日(火)の臨時国会召集を前に、党人事が逐次進み、私は北陸信越ブロック選出の総務を務める事になりました。毎週2回開かれる総務会に出席し、党の主要事項の決定過程に参画します。政府の一員だった政務官とはまた違った新鮮な経験が積めそうです。政務調査会では水産部会長代理と総務・経済産業の副部会長、組織部門では女性局長代理を務めます。いずれも過去に経験のある分野で、心新たに向き合いたいと思います。所属委員会については、来週報告できそうです。

 この間、4日(金)は高岡市恒例の万葉集全二十巻朗唱の会で歌を朗じ、8日(火)からは東京で各省庁の予算要求事項で関心のある分野のレクチャーを受けました。文科省では過疎地への教員配置、高校の理科教育、新型ロケットの開発、農水省では花きや薬用植物の栽培支援、経産省では市街地の商業対策など、野党時代から関心を持っている分野の新たな取組の説明を受け、情報を県・市にも伝えました。同期会である「四志の会」の夕食会、県連の石破幹事長への農林水産政策の提言、県遺族会の靖国神社参拝北陸地区税理士会の要望・懇談など、9月までの総務省中心の動きとは異なる議員活動主体の毎日が戻ってきました。いわば肩慣らしをして、来週からの国会に備える今週でした。

 10日(木)には、北陸新幹線の列車名が、かがやき(速達タイプ)・はくたか(各停タイプ)・つるぎ(シャトル)・あさま(長野止)と発表され、再来年春の開業に向けた準備が加速しそうです。県西部では新高岡駅にできるだけ多くの列車に停車してもらいたいところです。同日夕刻、党TPP対策委員会が開催され、インドネシアのバリ島での協定交渉について報告がありました。交渉国では12月中旬にも合意が成立するよう、協議に努力を傾注する姿勢とのこと。党公約である重要5品目(米、麦、牛肉、乳製品・甘味作物)の聖域堅持を前提に、5品目を細分化した586品目の食材品の個々の関税や取引量などを精査する事となりました。これら重要案件について国会でどのような議論が展開するのか、来週から順次報告していきます。

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