国政報告(第251号)

 9月27日(土)、御嶽山の噴火で多くの方が犠牲となられ、負傷されました。お悔やみとお見舞いを申し上げます。

 地元では秋晴れの下、27日(土)に南砺市での献穀田の抜穂祭、28日(日)に砺波市の陸上自衛隊富山駐屯地の52周年記念式典石澤義文全国商工連合会会長の叙勲祝賀会に出席した上、富山空港最終便で上京し、29日(月)の187国会開会を迎えました。天皇陛下ご臨席の開会式はいつも晴れるように思いますが、今回も澄み渡る青空でした。早速、「議事進行係」として、初日に2回、2日目に1回、動議を出す機会がありました。まだまだ「初心者」ですが、声をお腹から出し、伸ばす所はしっかり拍子を数えて、と注意しながら、これからも精進していきます。

 初日の安倍総理の所信演説は、地方創生に力点を置きつつ、国政上の課題とその対処方針を全般的に簡潔明瞭に取り上げられており、良かったと思います。特に外交について、私の持論である「向こう3軒両隣=米・韓・中・露・北朝鮮」に対する方針を、沖縄の基地問題を含めて順序立てて述べられた点が強く印象に残りました。ここしばらくの懸案であった、韓国・中国との関係改善も、党幹部の議員レベル訪問の成果もあり、動きだしそうな気配です。

 続いて30日(火)から10月2日(木)まで衆参両院で各党の代表質問があり、地方創生、女性の活躍、景気と消費税、安全保障、原発再稼働、基地問題など、焦点となる課題を巡り、論戦が繰り広げられました。引き続き、3日(金)と6日(月)に衆院、7日(火)以降に参院で予算委員会が開かれる予定です。その後は各委員会での所管大臣の挨拶、質疑を経て、内閣提出案件の審議に入っていきます。今までのところ、国対とすれば堅実に日程を構築・消化しており、引き続き案件の成立を目指して努力していきます。

 さて、国政の動きを見ると、景気は消費の回復が足踏みしており、日銀の短観も非製造業と中小企業でやや弱含みと、注視が必要です。TPPについては、先月下旬の日米交渉が進展せず、当面はアメリカ側の姿勢が定まらない限り進展は難しそうです。川内原発の再稼働に向けての動きは、九州電力からの工事計画認可の補正書の提出が今月末にずれ込む見通しで足踏み状態です。自分自身が継続してフォローしている案件が進展しない中、今国会で内閣が目指す「地方創生」の実を挙げる事が大切になってきました。新法案で国の体制や国・地方での戦略づくりが打ち出されるのですが、各地の優良な取り組みを発見しつつ、国レベルの施策として何をどう展開していくのか、これからの努力に待つ所が大きいです。総務大臣政務官時代に担当させて頂いたICT(情報通信技術)も活用し、医療・教育・産業・エネルギーの各分野で革新(イノベーション)を実現して行く事も大切と考えます。自分なりに発信・実現に努力していきたいと思います。

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