国政報告(第297号)

 前号を書き上げた直後、19日(土)午前2時過ぎに、平和安全法制案は参議院本会議で可決、成立しました。繰り返し述べて来たように、本法案は我が国の安全保障を強固なものとし、国連の平和維持活動に憲法の枠内で可能な限り貢献できるようにするものです。今後とも法の内容を国民の皆様に広く理解頂けるよう努力を続けるとともに、法に規定する重要事態が生じないように外交・安全保障面での努力を不断に続けることが大切と考えます。慎重な運用で法制定の意義に共感頂けるよう努力して行きます。

 連休に入った19日の朝の北陸新幹線をあさま、はくたかと乗り継いで富山に戻りました。深夜に及んだ国会対応の疲れを取りながら、シルバーウイークの様々な行事に出席しました。最終日の23日(水)は射水神社の式年大祭の神事で祝詞を奏上した後、JR西日本が10月から城端線・氷見線に運行する特別列車「べるもんた」(ベル・モンターニュ・エ・メール)の試乗会に参加しました。新高岡駅と城端駅を往復し、大きく見晴らしの良い車窓から秋のとなみ野の田園風景をゆっくり眺めました。新高岡駅・氷見駅間では、途中、高岡駅構内をスイッチ・バックで城端線から氷見線へと乗客を載せたまま移動する趣向との事、直通化構想にもエールを送って頂いた感じです。乗車券の予約も好調で、新高岡駅の乗降客数増加への寄与も期待されます。

 夕方からは、福岡の「つくりもん祭り」を訪ねました。今年は例年より多い47作品が展示されており、様々なテーマを野菜・果物などを上手く使い回してきめ細かく表現されていて、もはや「工芸」の域に達しつつあるようにさえ思えました。今年は、石澤全国商工会連合会会長のお招きで、豊永中小企業庁長官も来訪され、他に例を見ない伝統の「奇祭」を堪能されていました。

 23日の夜のはくたかで再び上京、実質の会期末となる25日(金)に向け、24日(木)はいつもの午前9時10分からの国対正副委員長打ち合わせ、11時からの議院運営委員会理事会に出席しました。大きなヤマを越えた感があるこの通常国会ですが、閉会に当たり、審査未了議案は継続審査となり、法務・厚生労働委員会などでは、次期国会に宿題を送る事になります。私の議事進行係の仕事も、今国会は25日の本会議の請願審査の動議が最後になりそうです。

 一方、午後からは党放送小委員会の第1次提言、沖縄の基地負担軽減を考える有志の会の立ち上げと大きな動きがありました。放送小委の提言では、インターネット時代におけるNHKの受信料の在り方を総務省・NHKにて抜本的に再検討する事を求めました。山本一太前沖縄担当大臣の強いリーダーシップで発足した有志の会では、島尻代表の下、沖縄の皆さんの基地負担の重さに他地域でも思いを致し、少しでも負担を分かち合っていく方策を探っていきます。辺野古への普天間基地移設をスムーズに進める後押しになればとの思いで、私も参加しました。

 17時からの両院議員総会で、安倍総裁の再任が報告され、事実上2期目に入りました。引き続き、「日本を取り戻す」ための公約実現を目指し、持ち場で頑張っていきます。

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