国政報告

国政報告(第137号)

2012年5月18日(金)

 今年は、春先から寒暖の差が激しいですが、先週末の富山は暖房が欲しいくらいに冷えたのに、東京に出てみると汗ばむ陽気です。

 12日(土)に魚津市で「全国山・鉾・屋台保存連合会」の定期総会が開催されました。澤崎市長や「たてもん保存会」の皆様にお世話頂き、全国からの参加者や市民の皆様が多数観覧する中、たてもんを3基同時に回して下さり、華麗な姿を目に焼き付かせてもらいました。連合会は、国の無形民俗文化財の指定を受けた各地のお祭りに携わる団体30余を中心に組織され、所在自治体や屋台を修理する職人の皆さんも参加しています。富山県では、魚津のたてもん、城端の庵屋台、高岡の御車山の3か所がメンバーで、私も高岡市長在任時の平成18年から副会長として参加してきましたが、今回、秩父の内田会長の後任を仰せつかることとなりました。お祭りはその地域の活力の源であり、携わる方々の情熱には頭の下がる思いですが、少子高齢化や市街地の空洞化など、担い手不足が深刻となり、大切な屋台の修理にも技術面、費用面で苦労されている現状にあります。連合会では、同じ心意気と悩みを持つ仲間が集まり、情報交換を通じて自分たちのお祭りを末永く続けていこうという思いで組織されており、支援頂いている文化庁や各自治体とも連携しながら、活動を展開しています。この趣旨の下、私も微力ながら頑張っていきます。来年は栃木県鹿沼市での総会です。

 今週は、14日(月)、15日(火)と地元の皆さんの国会見学を案内しました。昨年のこの時期は、東日本大震災のために訪れる方がほとんど無かったのですが、今年は修学旅行の中高生を始め、連日多くの見学があります。その中で、地元の皆さんを案内し、激励を受けるのは、議員にとっては嬉しい活動です。交通機関の発達で、富山との時間距離が近くなっていても、東京で地元の皆さんとお会いし、国の言葉で話をすると、何とも懐かしく思います。訪ねて下さった皆様に御礼申し上げます。

 国会の動きですが、15日(火)の沖縄返還40周年記念式典から野田総理が戻って、16日(水)より衆議院の特別委員会で審議が始まりました。来週は、21日(月)の午後から24日(木)まで集中的に質疑が予定され、都合28時間の日程が組まれています。前回、報告したように、特別委員会の審議は100時間程度で与野党が合意しています。残り72時間を一日7時間で進めて、ウイーク・デーで10日程度、実質2週間強を要するので、審議の大詰めは6月10日前後、21日(木)の会期末まで2週間です。さて、どうするか。野田内閣として判断が求められる時期は確かに迫っています。夏場の電力需給の問題も遅れ気味で心配しています。来週は、国会対策委員会の一員として法案を巡る論戦をフォローし、私どもの考え方も報告したいと思います。

国政報告(第136号)

2012年5月11日(金)

 連休明けの東京は、いつの間にか、木々の緑も濃くなり、初夏を思わせる中、国会も10日ぶりに審議を再開しました。局面がすっかり変わり、「社会保障・税一体改革」関連法案の審議一色という感じです。

 今週の衆議院は、8日(火)、10日(木)、11日(金)と3回本会議が開かれました。年金関連法案、少子化対策法案、消費税法案の3つに分けて、それぞれ内閣からの趣旨説明と各党代表者による質疑がありました。これら7本の法律案は、来週16日(水)から新たに設置された特別委員会で審議が始まります。

 実は、一体改革を構成する法律案は、ほかにもあります。国民一人一人に番号をふる「マイ・ナンバー法案」のほか、後期高齢者医療保険制度や現行の年金制度を抜本的に変更する法案も検討されていますが、間に合わないこともあり、揃ったものだけで審議をスタートすることになりました。

 特別委員会の審議は100時間程度で与野党が合意しており、一日7時間で進めて、ウイーク・デーで15日程度、実質3週間強を要します。審議が大詰めを迎えるのは、早くて6月上旬で、そこから21日(水)の会期末までは僅か2週間です。これでは、参議院の審議を終えることは難しいです。これが、年頭に言われていた「3月・6月・9月の節目」の二つ目です。「政局」として見れば、会期を延長して法案成立を図るのか、国会をいったん閉じて秋の臨時国会での継続審議とするのか、行き詰まって内閣総辞職や解散総選挙となるのか、波は次第に高まるということになります。

 しかし、国政上の本質的な問題は、今国会に内閣が提出した70本以上の法律・条約案のうち、未だ23件しか成立していない現状です。もっとも、通常の年なら、ここから会期末まで両院で各委員会を順調に開催すれば、何とか乗り切れるタイミングです。しかし、今年は一体改革法案を特別委員会で集中的に審議するため、他の委員会の開催が難しく、会期内の処理は困難と思われます。連休明けの国会の動きが不思議なのは、このことについての内閣や与党側の危機感が見られないことです。

 地方議会とは異なり、国会の日程は、都度都度、与野党の国会対策関係者を中心とした協議で組まれて行きます。自由民主党の場合、初当選議員が4人しかいないので、国会対策委員会が毎朝9時10分に開く打ち合わせの傍聴が許されていて、動きが良くわかるのですが、今週は、与党側からは一体改革以外何の提案もありません。もちろん、参議院で問責決議を受けた2大臣の扱いも決まらず、野田内閣としての国政全般にわたる「段取り」はとりわけ「霧の中」に入っています。夏場の電力需給対策も待ったなし、サミットなど国際会議が近付き、欧州の財政危機や市場の動向も心配される中、国の舵取りの方向が見えないのは、この政権の本質的な問題です。

 高速ツアーバスの安全対策については、党の国土交通部会で政府に意見を述べる機会を頂きました。これからも、自分の立場でできることに確実に取り組んでいきます。

国政報告(第135号)

2012年5月5日(土)

 ゴールデン・ウィークは富山で過ごしているので、久し振りに地元で綴る報告となります。国会は、8日(火)の衆議院本会議で社会保障・税一体改革のうち、年金関係の法案の趣旨説明・質疑が予定されており、会期末に向けて色々な動きがありそうです。

 連休とあって、先月28日(土)の党県連支部長会議の後は、地域の祭礼など行事出席が主な活動でした。いつもながら、お祭りでは、主催される地域の皆さんの心意気を強く感じます。山車(だし)には、その地域の歴史が積み重なっており、時代の変化を乗り越えて、後代にしっかりと渡さなければという、今を生きる人々の熱い思いがあります。地域の元気が集まって日本という国があるのだという実感です。

 今年は、南砺の福光と高岡の私の町内で公民館と神社の竣工行事がありました。どちらも、地域に住む皆さんが発意し、段取りし、お金を出し合って、皆で使う施設を作り上げたものです。先頭に立って声をかける人、持ち場で役割を果たす人、気持ちを一つにして晴れの日を迎えた笑顔があふれる場面に立ち会えて、幸せを分けてもらった気分でした。

 あってはならない事件は、29日(日)の関越自動車道のバス衝突事故でした。地元の3人の方を始め、亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、負傷された方々にお見舞いを申し上げます。日をおって、運転手やバス運行会社の実情が明らかになり、法規違反による安全軽視の業務の実態に、改めて驚いています。十年位前に、国によって様々な輸送事業の規制緩和が進められましたが、価格が低廉だとか便利だとかいう経済価値の前提に、安全という一番大切な基礎が本当に守られているのか、再検証が必要と思います。ツアー形式を取ることで、路線営業の形を取らずに長距離バス輸送に事実上参入できる現行制度の見直しを急ぐよう声を出していきます。

 さて、国政の現状ですが、野田総理のアメリカ訪問では、TPP参加と基地再編の課題が先送りされ、大飯原発の再稼働問題や夏場の電力供給の確保もまだ答えが出ていません。社会保障・税一体改革関連法案の衆院特別委での審議は16日(水)スタートとされていますが、そこから会期末までほぼ1か月です。途中に外交日程も割り込んでくるでしょうし、電力供給についての決断も必要となると、内閣としては「手が足りない」状況に陥ることが既に明らかです。各委員会では、他の法律や条約案件も審議待ちの状況で、この後の物事の運び方には細心の配慮が必要です。それができないのが、今までの三代の民主党内閣の最大の欠点だと思うのです。野田総理は、連休後半は「想を練る」として休養中ですが、日本丸の船長として、適時適切な決断が下せるか、連休明けが正念場です。私も7日(月)に上京し、国会に戻ります。

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