国政報告

国政報告(第702号)

 先週のウィークデーは比較的穏やかな毎日でしたが、週末は再び冬型となり、24日(金)から25日(土)にかけての富山は時雨模様でした。幸い、心配された初雪には至らず、26日(日)は日差しが戻り、庭にチューリップの球根を植える事ができました。

 土曜の夕方は南砺市の才川市議の後援会懇親会に出席し、日曜は6市の市議有志で組織頂いている慶政会にて国政報告として鉄道について話しました。まず、城端線・氷見線を公共交通再構築計画に基づき、設備を更新して経営を移管する取り組みが県、沿線4市、JR西日本、あいの風とやま鉄道の間で協議されている事について、今年度予算において国が地域の公共交通の維持のためにより積極的に財政支援するに至った経緯を伝えました。社会資本整備総合交付金を導入し、費用の2分の1(JRの場合は3分の1)を負担し、さらに地方負担の45%は地方交付税で手当てするので、自治体の負担は実質4分の1(JRの場合は3分の1)となり、これを県・市で折半することになります。また、来春の北陸新幹線の敦賀開業に伴うダイヤ設定について、新高岡駅停車の「かがやき」の定期便化は実現しなかったものの、速達型「つるぎ」(敦賀・福井・金沢・富山駅停車)の新高岡駅停車が5往復実現したことを指摘しました。将来、新大阪まで延伸した際に、在来特急「サンダーバード」のような新高岡駅停車の速達型列車の設定につながる第一歩であり、また、新高岡駅停車の列車本数も県庁所在地に次ぐ数となっており、地域の願いに一定の配慮があったのでは、と私の見方も話しました。

 東京の動きですが、21日(火)、22日(水)と衆院予算委員会で補正予算案のテレビ入り審議が行われました。24日(金)午前に締めくくり質疑の上、夕刻の本会議に上程され、与党に加え、維新、国民民主も賛成頂いて可決、参院に送付されました。今回の補正予算は特に物価高に賃上げが追い付いていない現下の経済情勢を「転換期」にあるとみなし、家計を下支えしつつ、経済を軌道に乗せるべく、成長分野にテコ入れしようとするものです。地方財政についても、昨年度に引き続いて交付税を増額配付するほか、自治体が独自に取り組む物価高対策の財源として臨時交付金が措置されています。成長と分配の好循環の実現こそが目下の内政の目標です。

 党税制調査会は21日に政調各部会長からヒアリングを行い、議論が本格的に始まりました。私も沖縄、東日本大震災復興の立場で要望を説明しました。同日、座長を務める佐渡島の金山世界遺産登録実現PTも開催され、手続きが着実に進んでいる現状を確認しました。

 22日夜には県商工会連合会の宮本会長、石澤顧問ほか皆さんと懇談の機会があり、23日(木)は東京に残って、南砺市城端のPAワークスさんが、砺波市の三郎丸蒸留所も参考にして制作された映画、「駒田蒸留所へようこそ」を見て過ごしました。

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国政報告(第701号)

 この週末は、季節を先取りしたかのような「寒波襲来」で、雷、霰、霙など一気に冷え込んで縮こまる荒天でした。昔から「鰤起こし」と呼ばれるように、氷見漁港にはブリが数百本単位で水揚げされ、今季の豊漁を期待したい所です。冬型の余韻が残る富山から新幹線で上京すると、軽井沢を過ぎた辺りから日差しが差し始め、関東平野は快晴で、すっぽりと冠雪した富士山が車窓からくっきりと望めました。正午から南砺市福野・福光地域出身者の「東京ふくふく会」に出席し、対照的な天候について触れながら、在京県人の皆さんの故郷を想う気持ちに感謝する挨拶をさせて頂きました。

 今臨時国会は、本日(20日(月))の衆院本会議で内閣提出の法律・条約案を全て可決し、参院に送付することができました。鈴木財務大臣の財政演説と各党質疑も行われ、明日から予算委員会で補正予算案の審議が始まります。早期成立を目指すとともに、残された旧統一教会被害者救済のための議員立法について、各党案がかたまったことから審議に入っていきます。我が党案は、解散命令請求に対する司法決定が出る前の財産保全等の強制措置は憲法上も難しいとの判断で、法テラスを利用した手続き面での支援と、旧教会に財産移動の際の届出義務を課すことを主な内容としています。

 さて、先週は私の関わる党の会議が相次いで開かれました。14日(火)、沖縄振興調査会が開かれ、岡田直樹新会長の下、沖縄関連の補正予算の内容説明を受け、税制改正要求をまとめました。補正予算は、一括交付金の増額、離島での無電柱化の推進、OIST(沖縄科学技術大学院大学)関係経費の計上など良い内容となりました。15日(水)、東日本大震災復興加速化本部が開かれ、根本匠新本部長の下、最近の復興の歩みや与党提言の進捗状況の説明を受け、税制改正要求をまとめました。特定帰還居住区域の設定と除染の開始、ALPS処理水の海洋放出と業界対策など着実に事業が進捗しているものの、廃炉など大きな課題も残っており、新本部長の下、新たな施策を提言していく方針です。17日(金)、文化立国調査会が開かれ、続投となった山谷えり子会長の下、補正予算の報告を受け、当初予算編成に向けて会の決議をまとめました。このほか、選挙制度調査会(逢沢一郎会長)や情報通信調査会(野田聖子会長)の役員会も開かれ、新体制での活動がスタートしています。

 一方、各種団体との関係では、14日に全国市長会役員の皆さんと首長経験国会議員との懇談会、15日に県町村長と県選出与党国会議員との懇談会に出席したほか、16日(木)朝に自治体病院、17日朝に史跡に関わる議員連盟の会合に出席しました。同日午後には東海北陸自動車道で四車線化未着手の白川郷IC~清見IC間の事業化を求める決起大会に出席し、岐阜・富山両県知事、県議会議員、沿線自治体の首長などとともに努力を誓い合いました。

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国政報告(第700号)

 11月も半ばに近づき、秋が深まる気配が濃くなってきました。臨時国会は、先週で常任委員会の所信質疑がほぼ一巡し、内閣提出法案10本中、給与法など7本が委員会で了承され、明14日(火)の本会議で可決、参院送付の見込みです。来週20日(月)には補正予算案が提出される見込みであり、その審議の後、残る案件を12月13日(水)の会期末までに審議・成立させることが国対の使命であり、副委員長として持ち場を中心に努力します。

 この間、残念なことに政務官・副大臣が個人的な問題により辞任する事態が続き、今日(13日(月))は3人目の神田財務副大臣が辞表を提出しました。いずれも政策に係る問題ではなく、改めて政治家個々人の自己管理が問われていると思い、心します。後任には同志としてお付き合い頂いている赤澤亮正議員が選ばれた由、急な登板でご苦労もあるでしょうが、大活躍を期待しています。

 週末の土日は、私の当選同期4人で作る「四志の会」のお二人を富山にお招きしました。11日(土)は党県連の青年層の党員獲得キャンペーンの締めくくりとして、小泉進次郎議員に来富頂き、青年世代を対象とした講演会と座談会が催されました。「私の原点。」と題した講演では、小泉議員の中学生時代の御父様(純一郎元総理)や地域(横須賀)の皆さんとのふれあいの中から、政治家を志す気持ちが芽生えたいきさつをざっくばらんに話してもらいました。「原点」は誰にでもあるもので、自らの想い、初心を大切にして、その道を歩み続けることの大切さを思い起こす機会となりました。続く座談会は、発言者を小泉議員のくじ引きで決める趣向も良く、多彩な質問が絶えず、あっという間の時間でした。子育て、若者対策、地域や産業の将来など、様々なテーマの質問と想いが投げ掛けられ、小泉議員の誠実な応答が共感の輪を拡げる一時でした。

 翌12日(日)は、齋藤健前法務大臣に来高頂き、第三選挙区と松村謙三先生の精神に学ぶ会共催の時局講演会を開催しました。「正念場の10年」と題して、松村先生が心血を注がれた農政と日中交流について、現下の情勢を踏まえ、「今、如何にあるべき」との問題意識で切れのあるお話を頂けました。人口減少が避けられない我が国では、農産物の輸出に本気で取り組む必要があること、軍備を増強する習近平主席率いる中国にはスキを見せない対応を取りつつも信頼できる人的パイプを維持することが大切との示唆に富む考えは、歴史に通暁し視野の広い齋藤議員ならではの鋭い指摘でした。

 このほか、先週は7日(火)に金子恭之党組織運動本部長を富山市にお招きしての県地方議員連絡協議会に同席し、8日(水)は松村謙三顕彰会の皆さんを東京でお迎えし、9日(木)は砺波地区土地改良協議会の宮下農相への要望に同行しました。国政報告も700回となりました。一週一回、「継続は力なり」で続けます。

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国政報告(第699号)

 11月3日(金)の「文化の日」はお天気の事が多いと言われますが、今年も暖かすぎる位の好日となりました。コロナウイルス感染のため、2週間ぶりに地元での週末を過ごせました。3日朝は高岡市のクラフトコンペのオープニングに出席し、午後からは高峰譲吉博士生誕祭・科学賞贈呈式に参列しました。ともに、工芸都市高岡の個性が発揮される行事で、ものづくりのネットワークを市内外に拡げたり、時代を担う小中学生の「科学する心」を養ったりする息長い取り組みとして評価されるものと思います。4日(土)は、高岡法人会の牧田会長から次年度税制改正に係る要望を承りました。物価高対策として所得税・住民税の定額減税が打ち出されていますが、改めて、社会を維持していく基盤としての納税の仕組みの大切さ、また、納税を通じて政治に関心を高め、参加していく意義についてもご意見を頂きました。

 5日(日)、年一回、党の行事として取り組んでいる「ふるさと対話集会」の1033・1034回を、新潟3区選出の斎藤洋明代議士、地元出身の山田俊男参議院議員にも参加頂き、小矢部市で開催しました。我が党が2009年に野党に転落した際、改めて現場の生の声を議員が聴き、地域に根差した政策を構築するとともに、国民の信頼を取り戻そうという狙いで始まった取り組みです。第三選挙区支部では6市持ち回りで実施しており、今回は桜井市長、筱岡県議ほか小矢部市議会の皆さんにも協力頂き、町の中心部の石動地区、郊外で中山間地域になる北蟹谷地区の2か所で実のある意見交換ができました。石動では、まちづくりに取り組む民間のNPO団体のお話を伺い、後継者育成や事業の持続性の観点から会社組織への移行も模索している実情を聞きました。私が党政調の社会的事業推進委員会で取り組んでいる、社会課題解決のための起業支援にも関わるケースであり、先行事例や相談窓口の紹介などお手伝いできないか、と思いました。北蟹谷では、倶利伽羅合戦や勝興寺に関わる史跡の保存や耕作放棄地でのヤーコン、丸いも栽培の挑戦、空き家の移住者への紹介など、地域づくりに様々な視点で取り組んでいる皆さんの実情を伺い、行政としての支援策を考える機会となりました。斎藤代議士も、新潟県北部の中小都市や郊外部での地域づくりの実情に詳しく、経験を基に的確な助言やアイデアを披露して頂き、参加された方の参考になったものと思います。

 一方国会は、先週、私の担当する農林水産委員会地域活性化・こども政策デジタル社会形成特別委員会始め各委員会で所管大臣の所信聴取が進みました。今週は所信に対する質疑から、給与法など内閣提出法案の審査へと進みます。下旬に予定される補正予算案の審議を前に、各委員会が円滑に運営されるよう、国会対策委員会の職務を遂行していきます。

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国政報告(第698号)

 まずもって、コロナウイルスにり患した報告です。26日(木)の午後から喉の違和感など風邪かなと思う症状を感じ出しました。27日(金)朝の国会対策委員会正副委員長打ち合わせの後、診察を受け、念のためと医師に勧められた抗原検査で感染が判明しました。仕事は即刻ストップになり、薬をもらって宿舎に籠ることになり、秘書さんと手分けして前日からお会いした方々へ電話・メールでのお知らせに追われました。症状は発熱と喉の痛みが1日半程度で、幸い29日(日)にはほぼ回復しましたが、週末の地元の予定は全てキャンセルして東京で過ごすことになりました。

 私にとっては初めての感染で、臨時国会序盤で衆院の予算委員会開会中の職務離脱となり、国対の皆さん始め各所にご迷惑をかけることになってしまいました。また、地元では28日(土)の党県連の支部長幹事長会議に欠席となるなど、残念に思っています。改めて、予防行動や体調管理など、身の回りを整えて仕事にかかっていく事の大切さと健康の有難味を実感しています。医師の指示により、11月1日(水)から復帰しますが、あと数日間は他人に感染させないよう注意が必要との事、注意します。

 先週初めに戻って23日(月)、衆参本会議で岸田総理の所信演説がありました。経済最優先の姿勢で、現状を「コストカット型経済」から「成長型経済」への転換期ととらえ、政府としてその移行を確実にする政策を実行する方針を示されました。あわせて、持続的な賃金上昇を目指しつつ、今は賃金上昇による所得増がインフレによる生活費増に追い付いていない過渡期にあるとして、家計をキメ細かく支える対策を取る旨、述べられました。このような現状認識と対処方針に基づき、経済対策を策定し、補正予算を編成し、今国会に提出する旨、内閣の施政方針を示されました。

 党でも先立って17日(火)、萩生田政調会長から総理に経済対策に盛り込むべき事項を提言しており、これを踏まえた政府案が24日(火)の政調全体会議で示され、議論されました。また、国民生活を支える面では26日(木)、政府与党政策懇談会の場で岸田総理から所得税(3万円)・住民税(1万円)の定額減税と非課税世帯への給付金支給の方針が示されました。減税の規模については、過去2年間の両税の増分である3.5兆円を国民に「還元」するものとされました。以上の経過の上、31日(火)朝、政調全体会議が再度開かれ、対策はほぼ成案を見るに至りました。

 今後は閣議決定を経て、補正予算案の編成、国会提出と進みますが、この間、内閣改造もあり、内閣の考え方が明確に伝わらず、世論の評価を下げてきたように感じます。不祥事による法務副大臣、文科政務官の辞任もあり、改めて政府与党として内政・外交の課題解決の姿勢を示し、緊張感を持って進むべき局面だと思います。

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国政報告(第697号)

 20日(金)、臨時国会(第212国会)が召集され、午後3時から天皇陛下をお迎えして参議院本会議場にて開会式が執り行われました。コロナウイルスの影響でしばらく出席者を制限していましたが、今回からは制限が無くなりました。いつも思うのですが、開会式が行われる際は、必ずと言って良く晴れます。

 今国会から、本会議前の代議士会で党所属議員の皆さんに、議院運営委員会理事として議事内容を報告する役目を仰せつかりました。8年前の議場内での議事進行係に続いてのいわば「再登板」で、誤りの無いように緊張感を持って努めたいと思います。最初の本会議では、細田議長の体調不良による辞任申し出を許可し、議長選挙が行われました。投票総数459票の満票で額賀福志郎議員が新議長に当選、就任されました。これまで、東日本大震災復興加速化本部長など様々な場面でご指導を受けてきた身として、嬉しく思います。

 先週の17日(火)朝、党本部をベトナム共産党一行が訪問され、前団体総局長として党活動について説明しました。両国の政治システムは異なりますが、ともに政権を担う責任政党として両党間の活発な交流が継続しています。今年は両国の外交関係樹立50周年にも当たり、先に萩生田政調会長が訪越するなど友好を深めています。18日(水)には、海外日系人大会に合わせた両院議長主催による歓迎昼食会に議運理事として参加しました。過去、厳しい条件の下、海外各地に移住され、生活の基盤を築き、時には母国に対して暖かい支援の手を差し伸べて頂いた歴史を偲び、海外に暮らす同胞への感謝の気持ちを新たにする催しでした。同日夕刻は北陸地域の港湾整備に関する懇談会に出席しました。国交省からは堂故副大臣や地方整備局の皆さん、地元からは港湾所在地の首長が出席し、クルーズ船の寄港復活、カーボンニュートラルポートや「2024物流問題」への取り組みなど最近の情勢について理解を深めました。20日(金)の朝は党農林部会にて、農水省から今秋の米の収穫状況と来年に向けた見通しの説明がありました。最近は需要の減少に応じて主食米の作付けを抑制する動きが全国的に広がっており、需給が引き締まり、米の価格は近年の中では高水準にシフトしています。ただし、異常な猛暑の影響で品質が落ちており、十分な所得を得られない場合も心配され、底支えの対策は必要なようです。

 地元に戻っての週末の21日(土)は、時雨模様の下でしたが、高岡市吉久地区の「さまのこアートinよっさ」を拝見しました。重伝建の指定を受けた街並みを活かし、富山大学芸術文化学部の学生達も加わって地域を盛り上げる取り組みとなっていました。22日(日)は朝早く新高岡駅を出発し、大阪市にて近畿富山県人会130周年を祝う総会・祝賀会に出席しました。県外各地での強固な県人の絆はわが県の特色です。次回は総理の所信演説から報告します。

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国政報告(第696号)

 先週の13日(金)、議院運営委員会理事会が開催され、松野官房長官から臨時国会を20日(金)に召集する旨、伝達されました。同日、細田衆院議長が記者会見され、健康上の理由で議長を辞任すると発表されました。このため、20日の初日は、新しい議長を選出した上で院の構成を決めることになります。岸田総理の所信演説は、与野党国対委員長会談を受けて調整の結果、23日(月)に行うこととなり、これを受けて24日(火)から各党代表質問が始まる予定です。久しぶりに国対に身を置くことになり、国会の動きに耳をそばだてる毎日となります。

 一方、筆頭理事として担当していた文部科学委員会からは離れることになりましたが、懸案となっていた旧統一教会問題については、12日(木)の宗教審議会の議を経て、13日に国から東京地裁に解散命令請求が出されました。宗教法人の取り扱いは、憲法に定める信教の自由との関係で慎重になされるべきであり、今後は司法の場で国が準備した旧統一教会の不法行為に係る組織性・悪質性・継続性を示す証拠を吟味し、慎重に判断されるものと思います。

 このほか、10日(火)には政府が検討中の経済対策について、文化立国調査会の山谷会長に同行し、盛山文部科学大臣に決議を届けました。文化財の修理や災害復旧、コロナ禍で苦労されている芸術関係者への支援など、必要な施策への補正予算付けを要望しました。11日(水)午後の情報通信戦略調査会では臨時国会に提出予定の情報通信研究機構(NICT)法改正案の説明を受けました。センサー等、様々な情報通信端末のセキュリティ確保のために、機構が機器を調査する業務を強化しようとするもので、通信面の安全確保が経済社会にとって重要な要素となった今日の情勢に適応した改正です。12日(木)午前には総務部会が開催され、今般の経済対策への総務省所掌分野からの施策への提言を議論しました。地方公務員の給与引き上げへの対応、自治体の情報処理システム統一への支援、光ファイバー網など情報通信基盤の充実や研究開発の促進など、DX推進を目指す意見が多く出されました。

 週末の富山では、14日(土)、高岡市にて斎藤靖弘前全国豆腐連合会会長の叙勲祝賀会に出席の後、富山市にて堂故茂参院議員・国交副大臣を支援する堂峰会の総会に参加しました。15日(日)は高岡市で定塚公民館祭、八丁道おもしろ市に顔出しの後、魚津市へ出向き、裏千家淡交会魚津支部60周年記念式典にて千玄室大宗匠の講演を拝聴しました。おもしろ市では下関小学校5年生の合唱、さくら保育園園児の太鼓・よさこいの披露で元気をもらい、魚津ではめでたく百歳を迎えられた大宗匠から太平洋戦争の折の特攻隊の経験を中心に、平和の尊さを明晰かつ情熱のこもった調子で説かれ、深い感銘を受けました。次号からは国会の動きを中心に報告します。

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国政報告(第695号)

 先週後半から一気に気温が下がり、長かった夏から一転、アッという間に樹々も色付きそうな気候になってしまいました。臨時国会の召集が近づく中、国会対策副委員長として、議員運営委員会の理事を仰せつかりました。議運に所属するのも、議事進行係を務めて以来、8年ぶりで、国会の運営も間近に見ながら与野党協議に汗をかくことになります。

 先週の3日(火)、4年ぶりに国土交通省富山県人会が開催され、今般就任された堂故副大臣、野上元副大臣と一緒に出席しました。私は元北海道開発庁職員の立場ですが、昨年、豪雪法の改正に携わり、「克雪・利雪・親雪」の概念を法規定に盛り込むことができ、その後は地方鉄道の再構築政策に関わってきたことから、国交省とのつながりが深くなった折、有意義な集いでした。一方、党では月末に向けて政府の経済対策の立案に対する提言をまとめるべく、政務調査会では新部会長の下、各部会で議論が進んでいます。総理からは、物価対策、賃上げ・地方対策、国内投資促進、人口減少対策、国土強靭化の5分野にわたり政策を構築するよう指示が出ており、各省庁で施策・補正予算の貼り付け作業が進められています。私も5日(木)に水産部会、6日(金)に文化立国調査会に出席し、後者では決議を取りまとめ、本日(10日(火))朝、山谷会長に同行して盛山文部科学大臣に申し入れを行いました。

 東海北陸自動車道の四車線化事業が県内で着実に進む中、残された未着手区間である白川郷IC・清見IC間の扱いが焦点となっています。既に四車線化の優先区間には選ばれており、事業化が待たれるところで、沿線の南砺市、白川村、飛騨市、高山市の首長、両県関係者、岐阜県選出の金子衆院議員、大野・渡辺参院議員に同行し、6日午後に茂木幹事長、堂故国交副大臣、神田財務副大臣ほか関係省庁に要望しました。来月も決起大会が予定されています。

 週末の地元では、小雨模様で気温も10度台に下がる中、7日(土)の朝は南砺市福光地区にて、金沢湯涌福光線の整備促進を求める地域の皆さんの沿線視察への出発を見送り、高岡市伏木地区の大伴神社にて恒例の顕彰祭を会長として催行しました。午後は砺波市雄神地区で第24回対話集会に臨みました。山森市議の司会で、特に少子化対策として何をなすべきか、若い世代の所得の向上や出産・育児面での周囲のサポート環境の整備など多様なご意見を頂きました。土砂災害警戒特別地域に指定され、家屋の改築・新築等に制限がある現状の改善を求める声もあり、区域指定のみならず、解除への道筋も考えなければ、と認識を新たにしました。夕刻は高岡市の34回目となる万葉集全二十巻朗唱の会で四年ぶりに万葉衣装をまとっての舞台朗唱の機会を得ました。故地交流会にも出席し、万葉集を愛好する立場での旧交を温める良い時間を過ごしました。

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国政報告(第694号)

 10月に入って最初の報告です。報道によれば、通常国会の召集は20日(金)で、政府から与党に伝えられたとの事、来週には国対の打ち合わせも始まるようです。異常に暑さが続いた夏の余韻を払拭して、また持ち場で努力です。

 先月24日(日)の南砺市城端地区での第23回対話集会では、曳山収蔵庫への補助、空き家対策の強化、河川管理、消防団のなり手不足対策など多様な質問・意見を頂きました。県と沿線4市が議論を進めている氷見線・城端線の将来構想についても、国の施策で応援できる仕組みが整えられたことを説明しました。毎回、国の広範な施策の中で、自分が知らないテーマに気づかされますが、今回は消防ポンプ車を運転するには準中型自動車免許が必要なこと、その取得費用を自治体が助成する場合は国の特別地方交付税が措置されることを学びました。毎月一回、継続していきます。

 27日(水)、地方公共交通議連の視察に参加し、山陰の島根県出雲市、鳥取県米子市を訪問しました。まず、出雲市と松江市を結ぶ一畑電鉄の現況を伺い、電車にも乗りました。県・市の支援を受け、鉄路の改修や車両の更新を計画的に進める一方、昭和初期の退役した電車をリニューアルして専用線で一般客の体験運転を受け付けて収入を挙げるなど、積極的な営業展開に感銘を受けました。

 次いで米子市に移動し、伊木市長やJR西日本の皆さんに7月に竣工したばかりの新駅ビルと南北自由通路を案内頂きました。10年ほど前に地元の高岡駅が同様な事業を行っており、規模感、県産材の活用、テナントの構成など新しさを感じました。また、JR西日本管内で2台しか稼働していない転車台も拝見し、蒸気機関車から今日に至る鉄道の歴史の流れを実感しました。その後、国土交通省都市局の「ウォーカブルなまちづくり」政策の支援を受けてアーケード撤去を進める本通り商店街に立ち寄り、市役所で市長ほか皆さんと意見交換しました。人口14万6千人の「県内第2の都市」という位置付けは、私が勤務した高岡市に近く、政治行動を共にしている赤沢亮正代議士の地元である点も含め、親近感がグッと増しました。最後にエネルギーの地産地消を目指す「ローカルエナジー株式会社」にて加藤社長から地域の公共施設で生成される電気を地域の家庭に売電し、資金を域内で循環させる取り組みを伺いました。

 28日(木)朝に東京に戻って、県立高岡支援学校の皆さんの国会見学を出迎え、29日(金)の夕刻、富山にて県連の職域・友好団体の皆さんとの懇談会に出席しました。30日(土)は勝興寺国宝指定記念企画展開会式瑞龍寺での裏千家淡交会許状引渡式県電気工事工業組合交流会高岡市中川議長就任祝賀会と行事が続き、1日(日)は射水市の曳山勢揃い式の後、高岡市伏木地区後援会役員会で国政報告をさせて頂き、充実した週末となりました。

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国政報告(第693号)

 「暑さ寒さも彼岸まで」の言われの通り、今日(26日(火))の東京はひんやりとした朝を迎えました。さて、22日(金)の党人事で、国会対策委員会副委員長を拝命しました。平成26年秋から一年間、議事進行係を兼ねて務めて以来、8年ぶりになります。担務は未定ですが、高木毅委員長の下、これまで積んできた委員長、筆頭理事の経験も活かし、円滑な国会運営に資するよう努力します。

 先週の20日(水)、新宿区にある「産業遺産情報センター」を訪問しました。世界遺産に登録されている「明治日本の産業革命遺産」に関わる貴重な資料を展示されています。このほど、世界遺産委員会から求められていた太平洋戦争当時に朝鮮半島から徴用工として従事した方々に係る資料収集により展示を充実されたので、見学に出向きました。加藤センター長はじめスタッフの皆さんの努力により、当時の炭坑の日々の保安記録など貴重な原資料を集められ、多様性・客観性が高まった内容となっており、感銘を受けました。先日、サウジアラビアで開催された世界遺産委員会でも評価頂き、今後、佐渡金山の登録に向けて良い後押しとなりそうです。同日夜は、小矢部市から筱岡県議と後援会の皆様が上京、懇談しました。

 21日(木)は先週に引き続いて平日の富山往復となり、島竜彦さんの叙勲祝賀会に出席しました。永く石油小売販売に携わり、業界発展に尽くされた功績にて受章されたもので、ENEOS社長ほか全国から関係者が集まられての祝宴でした。

 22日午後、東京にて中部縦貫・北陸関東広域道路建設促進同盟会に出席しました。選挙区関係では、東海北陸道の四車線化と金沢福光連絡道路の整備が対象ですが、高岡市長在任中に交流を深めた福井県越前大野市を通る中部縦貫道の福井・白鳥間が令和8年の開通見込みとなっており、その応援を兼ねて挨拶しました。夕刻には地元に戻り、南砺市の五箇山荘にて党の県西部選出県議の方々との懇談会に出席しました。春の県議選で初当選された3名が加わり、総数も1名増えて15名となり、頼もしく、ともに頑張る大切な皆さんです。最近の地域の課題など幅広く語り合いました。

 23日(土)朝は、高岡市福岡地区で「つくりもんまつり」のオープニングで挨拶の後、射水市の伏木富山港(新湊地区)国際ターミナルにてガントリークレーンの更新式典に参列しました。堂故国土交通副大臣の就任後の公務初挨拶となりました。24日(日)朝は定塚校下連合運動会で挨拶の後、南砺市城端地区で第23回ミニ対話集会(次号で報告します。)に臨み、午後は高岡市伏木地区にて大伴家持卿顕彰会総会で挨拶の後、大野久芳前黒部市長の叙勲祝賀会に出席しました。今月はコロナ禍を脱し、お祝い事が多く、経済社会活動の回復を実感しました。ALPS処理水も海洋放出から一か月が経過し、皆様の東北の水産物への支援に感謝しています。

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