国政報告(第312号)

 時節は小寒・大寒という時期ですが、今年の富山は雪がちらつくものの、ここまで平野部の積雪ゼロが続いています。エル・ニーニョ現象の影響でもあるのでしょうが、この先の天候が不順とならぬよう念じています。

 先週末は、富山県連女性部の初顔合わせをはじめ、各種団体の恒例の新年会に出席し、12日(火)に上京しました。通常国会は、補正予算の審議が着実に進み、13日(水)に委員会採決、14日(木)には本会議を通過、参議院に送付できました。このまま行けば来週半ばに成立し、早期に執行できるものと思われます。今回の補正予算の柱は「一億総活躍」と「TPP対策」で、主な内容は、保育・介護現場への施策充実、年金生活者への一律3万円給付、地方創生のための自治体への交付金(千億円)、農林水産業に係るハード・ソフト対策などです。予算そのものに関わる論点として、3万円給付の時期・対象者の問題、TPPの条約批准前の対策の可否などが議論され、野党側の賛成は得られませんでしたが、効果的な内容であると思います。

 前年度の補正予算では、公共事業の残工事が増えていた事もあり、公共事業の追加がほとんど無く、27年度に入って、各地で新規事業が採択されない事態となりました。とりわけ、土地改良事業に影響が深刻であり、また、北陸新幹線関連事業が終わった富山県では工事量の落ち込みが全国一となっていました。今回の補正予算では土地改良事業を重点的に千億円程度追加しており、防災・減災関係の公共事業と併せ、一定の手当てになると思います。福祉関係の充実はもとより、自治体から追加要望の強かった学校施設整備費も追加されました。3万円給付の問題は我が党内でも予算編成時に議論があった所で、中長期的に世代間の負担・給付をどのように設計して行くかは今後稲田政調会長の下、財政再建特命委員会でも議論する事になっています。確かにこの2年間、民間給与の水準は上昇している一方、年金は過去のデフレ時に据え置いた分を解消するために増額されておらず、臨時給付には一定の意義があります。消費が盛り上がらない景気の現状への手当ての意味もあると考えます。

 補正予算に併せ、税収上振れ分の地方交付税を27年度に繰り越す法案、国家公務員の給与改正法案も併せて衆議院を通過、序盤の国会はまずまずの滑り出しで、来週末から本予算の審議に入る見込みです。私が担当する総務部会も13日に今年の初会合を持ち、総務省の通常国会提出予定法案の概要を聴取しました。昨年末の税制・予算ともに、地方にはそれなりに配慮された仕上がりとなっており、今後は年度内成立に向け、理事を務める総務委員会の運営に努力していきます。

 14日の予算成立後、行きは飛行機、帰りは新幹線で富山にトンボ帰りし、映画「人生の約束」の公開に沸く射水商工会議所の新年会に出席しました。映画も近々鑑賞の予定です。

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