国政報告(第300号)

 例年より早い時雨に見舞われた三連休、富山で10日(土)は氷見線・城端線のコンセプト列車「べるもんた」号の出発式、11日(日)は高岡市のグラウンドゴルフ場の開場式福岡の木舟城まつり、12日(月・祝)は茶道裏千家淡交会高岡支部の許状お引き渡し式と各行事に参加しました。「べるもんた」号は、どちらかというと車歴の長い気動車が主体の線区に何か新しい車両を、という地元の希望を踏まえ、JR西日本社にて、既存車両の改装ながらも観光要素満載の大胆なリフォームを施したものです。土日の運行ですが、既に一カ月以上予約で満席とか、新幹線に連動して沿線の活性化への寄与が期待されます。木舟城まつりでは、新高岡市合併10周年を記念し、中世から16世紀後半の「天正の大地震」で倒壊するまで、県西部の拠点であった木舟城の跡で、地元の皆さんが中心となり、武者行列が披露されました。生憎の空模様でしたが、要所要所で雨が上がり、関係者の心意気が天に通じるようでした。

 13日(火)朝のかがやき536号で、新高岡駅から上京しましたが、永田町では新しい副大臣・政務官が決まったものの、党人事も途上で、臨時国会の日取りも未定とあって、議員の姿もまばらです。例年なら、10月下旬くらいに召集され、人事院勧告を実施するための給与法改正案などの案件を処理するところですが、通常国会が異例に長期間にわたったこともあり、各委員会の海外視察も月末まで続くとあって、予定が立てにくいようです。

 前号で触れた通り、TPPの大筋合意がなされ、原発も九州電力の川内1号機に続き、川内2号機も間もなく稼働の予定です。その後は、関西電力高浜3・4号機、四国電力伊方3号機と原子力規制庁の手続きが終局に向かっています。沖縄では、辺野古沖の埋め立て承認を翁長知事が取り消したのに対し、沖縄防衛局が国土交通大臣に審査請求し、来月にも本体工事に着手する構えです。このほか、国民へのマイナンバー番号の通知手続きが始まり、消費税10%引き上げ時の軽減税率導入の検討を安倍総理が宮澤新税制調査会長に指示するなど、国政には様々な動きが出ています。国会閉会中とはいえ、予算委員会の閉会中審査が行われるようです。前国会の積み残し案件の処理のためにも臨時国会で審議を促進させる方が望ましいと思いつつ、昨年は思いもしない総選挙が打たれた事もあり、先行きを勝手に決めつけずに、富山と東京を往復しながら政務をこなして行こうと思います。13日はJAいみず野女性部の皇居清掃奉仕団の皆さんの激励と、南砺市井頭(いとう)敬神会の皆さんとの懇談、14日(水)は総務省政務官時代にお世話になったモザンビークのマカテ大使の離任に際しての夕食会に顔出ししました。

 明15日(木)からは、議院運営委員会の海外視察で、23日(金)までイタリア、スペイン、フランスと回ってきます。その矢先、萩山教厳先生の訃報が飛び込んできました。葬儀に出席できぬ非礼をお詫びし、6期20年間にわたり国政に参画され、能越自動車道や新湊大橋など地域の高速交通体系の実現に汗をかかれた先生の偉大な足跡を心に刻み、渡して頂いた富山3区のバトンを手に、微力ながら精進して参る決意です。

 国政報告も本号で300号となりました。帰国後の301号からは新たな党の役職にて前進して行きます。

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