国政報告(第305号)

 今週も、徐々に色付く銀杏並木を横目に見ながら、新年度に向けた政策立案の作業で党本部と会館を慌しく往復する毎日が続きました。次期国会は、明年1月4日に通常国会として召集する事が本決まりになりつつあります。野党側からは年内の臨時国会召集の要求があり、1月では遅いとの声はありますが、民主党内部の路線対立、維新の党の分裂問題など足元も定かでないようです。お互いに準備を整えて1月からの論戦に臨む事になりそうです。

 さて、先週末は15日(日)に太田房江参議院議員が高岡で支援者の皆さんとの懇談会を催され、地元から歓迎の挨拶をさせて頂きました。大阪府知事を2期務められ、平成25年の参院選の比例区で当選、今は厚生労働大臣政務官として活躍中です。次の選挙は3年半後ですが、地道に各地を回って支持固めをされる姿勢が素晴らしいと感じました。

 明けて16日(月)、今週もかがやき536号で新高岡駅から上京し、「伏木ほくりく会」の皆さんの国会訪問をお迎えした後は、今週の総務部会、財政再建特命委員会の内容打ち合わせが続きました。17日(火)は北陸経済連合会幹部の皆さんと、党3県選出国会議員との懇談会に始まり、党本部で自治・法務関係団体の皆さんの予算・税制要望の聞き取り、総務部会役員会が続きました。全国知事会からは石井知事が出席され、私は総務部会長としてご要望を受け止める立場となりました。午後は、小矢部市議会の人口問題特別委員会の皆さんが来訪され、厚生労働省、内閣府の政策担当者との勉強会を持ちました。夕刻に財政再建特命委員会で経済団体(経団連、経済同友会、日本商工会議所)から、現下の政府・与党の財政再建の取り組みに対する意見を聴きました。6月に定めた、経済成長と財政再建を両立させ、高齢化に伴う社会保障費を丁寧な方策で抑制する事で、2020年度までにプライマリー・バランスの黒字化を達成する方針に賛意が示され、個々の取り組みを確実に進めるよう求められました。当委員会としても、年末に向けて政府の作業を注視、督励します。夜は東京高岡会の「エミール会」の講師として、議事進行係を務めた前国会の思い出話を聴いて頂きました。

 18日(水)は、総務部会の初部会で、税制要望事項を決定し、党税調に提出しました。さらに文化伝統調査会・観光立国調査会の合同会議を事務局長として進行し、堂故文科政務官ご出席の下、文化財を観光資源としても活用する観点から、修復・活用関係予算の増額を求める決議を行い、政府に申し入れる事になりました。午後にはTPP対策実行本部、1億総活躍推進本部が相次いで開かれ、それぞれ党としての方針を取りまとめました。とりわけTPP対策は、小泉部会長の下、農林部会がここ2週間連日会議を開いて練った内容であり、「農政新時代」を開く意気込みが伝わる内容です。総務部会からも、ICT(情報通信技術)を活かした農林水産業、教育、労働、医療、介護の推進や、放送コンテンツの海外展開で日本の品物の輸出を応援する取り組みを提案、盛り込んで頂きました。

 19日(木)は、北陸3県の農業共済組合との懇談会、県商工会連合会との懇談会、おやべ・たかおかビジネス交流交歓会と続きました。この間、県町村会や氷見市議会自民同志会の皆さんの来訪もあり、森富山市長、金森県町村会長、石澤全国商工会連合会長など富山の皆さんと毎日のように顔を合わせながら、忙しくも充実した一週間でした。20日(金)からは、いよいよ党税調での議論が始まります。大いに頑張ります。

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