国政報告(第366号)

 立春を過ぎたとはいえ、寒気の影響で今日、9日(木)は東京でもみぞれ交じりの雨が降っています。前号の後、2日(木)の夕刻にいったん富山に戻り、3日(金)朝、南砺市利賀村上百瀬地内の地すべり現場を訪問し、現地本部で南砺市の工藤副市長、才川議長、富山県の関係者の皆さんから現状を聴かせて頂きました。スキー場跡地の上部が地割れを起こし、地下水を多く含んだ土砂がゲレンデ跡をふもとの民家まで滑り落ちて来た状況を目の当たりにしました。今後融雪期に向かう中、う回路による県道の道路交通の確保、百瀬川の河道確保のための暗渠工事など必要な対策を国・県・市が連携して精力的に進めておられ、6日(月)には国の災害関連緊急事業に採択されました。早期に安全な状況に復旧されるよう、国の立場でも努力して行きます。

 この間、国会では衆議院予算委員会において新年度予算案の審議が精力的に進められ、基本的質疑から文部科学省の就職あっせん問題の集中質疑、一般質疑へと進んでいます。復興庁の所管事項についても、復興の進捗状況、福島県の帰還困難区域への対応、被災された方々への対応などの質疑があり、今村大臣が答弁されています。9日午前まで質疑が進んだところで、安倍総理、麻生財務大臣、岸田外務大臣の米国訪問のため、いったん小休止となり、来週14日(火)から再開の予定です。既に15日(水)の地方公聴会が確定しており、政府・与党では今月中の衆議院通過を目指しています。

 私の活動については、4日(土)が在京当番となり、久しぶりに東京新湊会の新年会に出席した後、福島県立ふたば未来学園高等学校演劇部の皆さんの首都圏での公演「数直線」を観てきました。大震災からやがて6年間、その間、自分たちが経験し、感じた事をベースに、時間軸の中で自分たちの立ち位置を問い、また、観客に問いかける若々しい演劇でした。5日(日)は朝一番の新幹線で新高岡駅に向かい、富山県高岡看護専門学校が入居する再開発ビル「ソラエ」の竣工式、田畑代議士の結婚を祝う地方議員の会、党小矢部市連新年会と予定をこなし、6日(月)朝のかがやき536号で再び上京しました。7日(火)は副大臣として「北方領土返還要求全国大会」に参列、8日(水)の夜から19回目の東北出張にて仙台に入り、9日朝、名取市にて山田市長ほか皆さんと復興事業の打ち合わせに臨み、午後1時の衆議院本会議目がけて上京、と頻繁に移動した一週間でした。

 来週に向けて、注目されるのは何と言っても日米首脳会談でしょう。トランプ新大統領の政策が矢継ぎ早に打ち出され、中には入国制限など米国内外で激しい議論を呼んでいる状況下での会談です。幸い、マティス国防長官の訪日では従前からの安全保障の考え方を踏襲する姿勢が示されましたが、今後の両国の通商・安全保障関係がどのように展開して行くのか、注視したいと思います。

 明10日(金)、復興庁は設置5周年を迎えます。与えられた使命を果たすべく、さらに前進を心がけます。

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