2026年5月

国政報告(第820号)

 今年のゴールデン・ウィークは天候がやや不安定で、強風に驚かされる日もあります。1日(金)の高岡御車山祭は時折雨の降る中、正午の勢揃式を無事済ませた所で、強風のため午後の巡行が中止となりました。それでも、伝統工芸の技がたっぷり詰まった七基の山を多くの方に見て頂け、良かったです。今春、城端線・氷見線にICカードが導入された事で、砺波のチューリップフェア観覧客の利用がスムーズになったとの嬉しい報道もありました。

 4月27日(月)、党東日本大震災復興加速化本部幹事長として、谷本部長に随行して福島県浜通りに被災地を二年ぶりに訪ねました。大熊町の「学び舎 ゆめの森」は、こども園と義務教育学校が一体となって0歳から15歳までの子ども達がともに遊び、学び、さらに地域の方々とも協働していく事を目指す教育施設です。一人一人の探求心を大切にして、個性的な学びを実現しながらも、学習指導要領で求められる事項を習得できるように工夫されており、町外からの移住者も多く受け入れています。開設から5年目で園児・児童数は120名を超え、当初想定した150名に近づく勢いで、町への住民の帰還、新規移住に貢献しています。ちなみに今年3月末の町の人口は1,182人で、うち835人が新規居住です。発災から15年、復興の道のりはまだまだ続きますが、大熊駅周辺の特定復興再生拠点の整備が進み、新たな発展の芽吹きを強く感じました。

 大熊インキュベーションセンターにて町を実証・実装の場として考える企業・起業家を応援する取り組みを伺った後、中間貯蔵施設を見学しました。県内の除染に伴い発生した土壌や廃棄物を最終処分するまでの間、安全かつ集中的に貯蔵する施設で、中間貯蔵開始後30年以内(2045年3月まで)に福島県外で最終処分を完了させることが法律で定められています。現在約1400万立米が保管されており、うち放射能濃度が安全基準以下の「復興再生土」が4分の3を占めており、その再生利用の推進が現下の課題です。

 最後に東京電力福島第一原子力発電所を訪問し、廃炉の進捗状況を確認しました。ALPS処理水の海洋放出が慎重に実施されており、1号機と2号機の使用済燃料プールからの燃料の取り出し、さらには1~3号機からの燃料デブリの取り出しへと工程に従って一歩ずつ準備作業が進められています。以前に比べて所内の環境は著しく改善されていますが、原子炉建屋など高線量下での作業も続いており、関係者の安全第一での着実な取り組みを願います。

 私なりに、復興には「人・水・土」の問題の解決が必要だと発言してきました。避難された方々が希望すれば故郷に戻ることができる事、ALPS処理水が安全に海洋放出される事、そして中間貯蔵施設の除去土壌が最終処分される事。その上で廃炉を実現し、浜通りが再生されるよう努力を、と自分に言い聞かせた一日でした。

カテゴリー: 国政報告 |