国政報告(第357号)

 1日(木)の午前2時2分、エチオピアの首都アディスアベバで開催されていたユネスコの会議で、我が国が提案した「山・鉾・屋台行事」の世界無形文化遺産への登録が決定されました。国の重要無形民俗文化財に指定されている33件の祭り行事が一括して登録されたもので、富山県からは「魚津のタテモン行事」、「城端神明宮祭の曳山行事」、「高岡御車山祭の御車山行事」の3件が対象となっています。登録を機に、地域の元気の源として、また、素晴らしい観光資源として、それぞれの祭礼行事が伝統を守りながら、さらに栄え行くよう願っています。また、33件以外のお祭りについても、それぞれの文化的な良さがあり、今回の登録が全体に好影響を及ぼす事を期待しています。

 先週末の26日(土)は在京当番で、久しぶりに休日の東京を体感し、27日(日)の早朝に新幹線で新高岡に戻って、2か所で国政報告をさせて頂きました(会計士の皆さん四方県議後援会の皆さん)。平成24年冬の総選挙によって、自公連立の第二次安倍内閣が誕生し、「日本を取り戻す」との公約の下、再び国政のかじ取りをさせて頂いて4年間が経ちました。平成32(2020)年の東京オリンピック・パラリンピックまであと4年弱、政権とすれば、内政・外交に一定の成果を挙げながら、いわば「折り返し点」にあるとも言えます。ここへ来て、イギリスのEU離脱宣言、アメリカ大統領選でのトランプ氏の勝利、韓国の朴大統領の退陣表明と、我が国を取り巻く国際情勢にも大きな変化が生じており、先行きが見通しにくい現状です。財政再建の道も、消費税10%への引き上げを平成31年10月に先送りしたため、歳出削減の努力は続けるものの、歳入面では税収の伸びが不透明になっています。また、向こう3年間の経済運営をどうしていくか、平成29年を1ヶ月後に控え、方向感の見出しにくい状態です。このような自分なりの見方を率直に述べさせて頂き、その上で、経済成長と財政再建の両立、日米関係を基軸に、平和と自由貿易を尊重する「地球儀を俯瞰する外交」という、政権運営の基本をブレることなく追求して行く事が大切だと、自分の意見をまとめました。

 週が明けて、29日(火)の衆院本会議で今臨時国会の会期が14日間延長されました。TPP協定の批准と年金改革法案の成立を期すもので、これからは論戦の舞台を参議院に移しての展開となります。私も復興庁において、新年度の税制改正、予算編成作業を進めて行く時期です。また、国会情勢が許せば、東北に出張し、岩手・福島にて未訪問の市町村に伺う予定です。10日(土)にはJR常磐線の浜吉田・相馬間の運転が再開され、仙台から南相馬まで再び鉄路がつながります。復興・創生への歩みを一歩一歩後押しする中で、28日(月)には党高岡市連青年部と田中南砺市長後援会の皆様が副大臣室に来室され、暖かい激励を賜りました。29日には高岡市議会自民同志会の皆さんが研修に上京され、夕刻には竹芝で「おやべ・ひみ・たかおか企業交流交歓会」も開催されました。地元から元気を頂きながら、前進して行きます。

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