国政報告(第535号)

 7月3日(金)から断続的に続いている「令和2年豪雨」は、熊本県や大分県を中心に各地に被害をもたらしています。中部地方でも、飛騨地域で河川氾濫等が発生し、富山県内でもがけ崩れが生じており、関係の方々にお見舞い申し上げます。昨13日(月)には安倍総理が熊本県の現地を視察し、早急な激甚災害指定を始め、災害復旧に全力を尽くす旨、表明されました。一方、コロナウイルスの感染者数は、東京都で前号の倍の200人超えが続いており、治療中の方の数が3千人に近づいています。4月時点の病床のひっ迫感とはかなり状況は違うとの事ですが、このまま数字が伸びるようだと厳しくなってきます。政府は22日(水)から「GO TO キャンペーン」を前倒し実施すると発表しましたが、感染防止と社会経済活動の維持の間での慎重な政策対応が必要です。海外では感染がさらに拡大し、昨日朝時点で感染者数が1280万人、亡くなられた方は56万人を超え、深刻さを増しています。

 感染症対策と防災が目下の重要な政策課題となる中、来年度の政府の予算・政策の指針となる「骨太の方針2020」の原案が与党に示され、先週9日(木)の党政務調査会全体会議で審議されました。議員が多数出席し、80人近くが意見を述べました。方針の主要な柱である財政運営の考え方については、目下、2次にわたる補正予算を編成し、コロナウイルス対策に全力を傾注していることから、プライマリーバランスの考え方を始め、昨年の姿勢を踏襲する事で、記述しない事になりました。地方自治体の関心の強い、地方財政の扱いも、「一般財源総額を確保する」という例年の記述は無いものの、昨年通りとの解釈になります。東北の被災地の復興や、沖縄の振興については記載されましたが、文化・スポーツについての章立てが無く、「北海道開発」にも触れていない点は、他の先生とともに、記載を求めて発言しました。

 週末の11日(土)朝、富山市で県連の常任顧問会議と支部長・幹事長・事務局長会議に出席しました。秋の県知事選に向け、現職の石井知事と政策協定を結び、推薦状が宮腰会長から手交されました。10月の本選に向け、厳しい戦いが想定されています。

 週が明けて、今日(14日(火))は衆院文部科学委員会にて、渋谷区立の千駄谷小学校笹塚中学校を視察しました。コロナウイルスの影響で休校を余儀なくされ、6月より分散登校から正常化へと進んできた所です。また、渋谷区では3年前にタブレットを全児童・生徒に持たせており、ICTを活用したこの間の対応を伺い、様々に工夫を凝らした授業現場も見る機会を得ました。子供たちのICTへの順応は早く、先生方も対面授業との「ハイブリッド化」により、全教科にわたって意欲的なコンテンツを作成されており、感銘を受けました。22日(水)には閉会中審査を予定しています。

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