国政報告(第536号)

 16日(木)から18日(土)までは沖縄、19日(日)は富山、20日(月)からは東京と、移動する中、激しい雨や梅雨の晴れ間など天候が目まぐるしく変化しました。南から順に梅雨明けが進んでいるようですが、富山も東京も、もう一週間は待たされそうです。17日(金)には、コロナ・自然災害への対応も含んだ「骨太の方針2020」が閣議決定され、22日(水)から前倒しされる「GO TO キャンペーン」からは、東京を発着地とする旅行を除外することになりました。感染者数は、東京都で150~300人の間で推移しており、全国で亡くなられた方が千人に達しました。引き続き、「with コロナ」での慎重な政策対応が必要です。海外では昨日朝時点で感染者数が1452万人、亡くなられた方は60万人を超え、感染拡大が深刻な状況が続いています。

 さて、沖縄出張ですが、県知事選の応援以来で2年ぶりに、那覇に泊まりました。16日夕刻は、党沖縄振興調査会の小渕会長ほかメンバーと、6月の県議選で当選した県連所属の議員の皆さんとの意見交換会に出席しました。コロナウイルスのため、主力の観光業が大きな打撃を被る中、改めて産業構造を厚くする必要性があり、農業生産額の向上や、海事産業の振興など、積極的な意見を頂きました。また、現行の沖縄振興策の期限を2年後に控え、今後の施策の方向性について、本土復帰50年の歴史も踏まえ、良く議論していきたいとの事でした。17日の午前は県庁、医師会、観光関係団体、県連の皆さんと、コロナウイルス対策の現状と課題をテーマに会議を持ちました。那覇空港や離島部でのPCR検査や観光客への対応など、地元での取り組みも伺いながら、安心できる観光の実現に、国としても予算面など応援していく旨、語り合いました。

 午後からは、党沖縄科学技術大学院大学(OIST)の未来を考える議員連盟の視察に切り替わり、細田会長ほか総勢15名の議員で恩納村のキャンパスを訪問しました。グルース学長始め、世界各国から赴任されている研究者の皆さんから、自然エネルギー、脳科学、遺伝子解析、海洋生物など多彩な自然科学分野の研究の実情の説明を受けました。設備、器具が充実し、教育研究活動は英語で実施され、博士を目指して内外から入学してくる学生にも生活費が支給されるなど、国内の他の大学には見られない強烈な特色を改めて感得しました。途中、長浜恩納村長や県の課長からも、研究成果の起業化など地域への波及効果の期待も伺いました。夕刻、那覇に戻り、OIST、琉球大学、県経済界の代表者の皆さんとの交流会もあり、見聞を深める一日となりました。

 明22日(水)の午前、衆院文部科学委員会の閉会中審査(質疑)が3時間予定されており、コロナ下の「学びの保障」など直面する課題についての議論が期待されます。次号で報告します。

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