国政報告(第544号)

 秋の4連休の最終日の22日(火)、夕刻に新高岡駅から新幹線で上京し、宿舎にて本号を綴っています。八月来の猛暑もようやく一段落し、朝晩が涼しく秋らしくなった今週末は、好天にも恵まれ、県内外とも久しぶりの人出となりました。コロナ対策を取りながらも、家族や少人数の旅や外出を楽しむ姿が目立ちました。今晩の新幹線も、「指定席全て発売済み」で、軽井沢駅で満席になりました。

 コロナウイルスは「第2波」が収束しつつあり、東京の感染者数が二桁台に留まる日もでてきました。来月には「GOTOキャンペーン」の発着地に東京も加わり、旅客輸送、観光、宿泊、飲食など、需要「蒸発」で大きな打撃を受け、耐え続けてきた業種にもようやく日が射しそうです。しかし、「三密対策」で定員通りのお客を受け入れられず、十分な収益を挙げられないケースもあると思います。「正しく恐れる」方針で、感染防止と社会経済活動の両立を図ること、ご苦労されている業種・家計の実情を把握し、切れ目ない対策を講じていくことが基本と考えます。大学キャンパスはもとより、貸し切りバスなど、過度に利用が敬遠されている事業について、国自ら安全性を啓発し、公的部門でも率先して利用する取り組みが必要です。一方、世界の感染者数は3千万人を超え、一度収束した波が再び立ち上がる国もあり、一人一人がマスク・消毒・手洗いなど基本的な行動を続けることが大切です。また、国として感染症対策をどのように進めていくべきか、これまでを振り返り、実態を詳細に把握し、法制度論も含め、施策を練る努力を継続すべきです。

 先週16日(水)、第202国会(臨時会)が召集され、即日、衆参両院で首班指名選挙があり、我が党の菅義偉新総裁が新首相に選出されました。夕刻には新内閣が発足、富山県からは、野上浩太郎参議院議員が農林水産大臣として初入閣されました。安倍内閣で3年間にわたり官房副長官を務め、総理を補佐して内政・外交に手堅い仕事ぶりで評価も高かっただけに、満を持しての順当な就任と喜んでいます。お祝い申し上げ、「米どころ富山」への対応を含め、大活躍を期待します。また、同期の小泉環境大臣が留任、政治行動をともにする先輩の赤澤亮正衆議院議員が内閣府の副大臣に就任し、防災分野などを担当します。常任委員長人事は次期国会に持ち越され、私は文部科学委員長として、閉会中審査手続きの議事をこなしました。17日(木)は天皇陛下をお迎えしての開会式、18日(金)に閉会となり、月末の新年度予算概算要求の後、10月には党人事、臨時国会召集と政治日程が進んでいく見通しです。

 週末の地元は、20日(日)に砺波市庄川の松田吉孝さん方の田での献穀斎圃抜穂祭に参列高岡市伏木にて大伴家持卿顕彰会総会に出席しました。コロナ下での「新しい日常」、地域の諸行事も徐々に再開していくようで、安堵しています。

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