国政報告(第650号)

 11日(金)、葉梨法務大臣が不適切な発言を撤回、辞任しました。今国会では、旧統一教会関連の山際大臣に続き、二人目です。与党の一員としては残念ですが、死刑について軽く考えているという誤解を皆さんに与えてしまうと指摘されて、反論が難しい発言であり、やむを得ないと思います。以前、野党時代に、政権党の閣僚が不適切な行為・発言で辞任する場面を何度か見きましたが、私たちも与党に復帰してから幾度かこのような事態に立ち至っています。改めて、緊張感を持ち、職責を堅実にこなすことを心掛けます。

 本号は50回の節目で、これで国政報告も13冊となります。初当選の折に「週1回の国政報告」と公約し、13年間続けてきました。この5期目からは、「月1回の対話集会」も追加で約束し、富山第3選挙区という地域から国政に携わる機会を頂戴している立場を大切に、地域のこと、国のことに取り組んでいきます。

 週末の富山は、土曜は秋晴れ、日曜は時雨と、晩秋の風情でした。13日(日)朝、南砺市で国道304号荒木高宮バイパスの竣工式に出席しました。東海北陸自動車道の福光インターと南砺市福光地区の中心部を結ぶ基幹的な道路で、狭隘で歩道が確保できなかった現道に代わり、安全で快適な新道が整備されました。事業途上では、墓地や大規模物件の移転案件もあり、地域の皆さんの協力が大いに寄与して迎える佳日でした。午後からは、魚津市で富山県山鉾屋台行燈祭交流会議総会に出席し、高岡市選出の酒井県議の後援会総会で挨拶の後、桜井小矢部市長の無投票5選のお祝いに伺いました。

 週明けの14日(月)朝、金沢福光連絡道路期成同盟会の皆さんが、南砺市太美山地区、金沢市湯涌地区双方一緒に会館を訪問され、石川1区選出の小森代議士、堂故参議院議員と3人で応対、意見交換しました。東海北陸自動車道の四車線化工事が進み、城端サービスエリアのスマートインター化工事が令和6年度の完成を目指して始まっている現状で、連絡道路の広域的な意義や波及効果を改めてとらえ直し、両県知事に強力に要望していこうと誓い合いました。

 国会は、法相が同期の齋藤健代議士に交代となり、岸田総理が外遊に出発されたこともあり、来週以降の補正予算案の審議日程が決まっていません。内閣提出の法案は内閣・厚労委員会の各2本を残して参院に送付済みですが、参院側の審議日程は窮屈になっています。さらに、旧統一教会の寄附強制等の被害を受けている方々の救済法案も今国会での成立を目指すと総理方針があり、今後の展開が見通しづらい状況です。私の所属する文科委員会では、今後、補正関連法案の審議を予定しています。11日に永岡文相が旧統一教会の解散命令請求のための質問権行使を表明されたこともあり、この手続きがどのように進捗していくのかも、委員会の関心事です。651号以降も、永田町の動きに目を凝らし、報告を続けます。

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