国政報告(第652号)

 27日(日)、党第三選挙区支部と松村謙三先生の精神を学ぶ会の共催で、大島理森前衆議院議長をお招きして砺波市にて講演会を開催しました。大島先生は三木派の流れを汲み、故河本敏夫先生に師事されておられたので、松村先生に近い方として、ぜひお話をと以前からお願いしていました。議長職を務めている間は地方へ出ての講演は勘弁して欲しいと言われており、6年半の務めを終え、昨年の総選挙で引退されたことから、今回はお引き受け頂けました。今年は松村先生没後50年の諸行事も執り行われており、大島先生には記念講演の形で貴重なお話を聞かせて頂きました。

 講演では、情報伝達手段が大きく変化し、世界的に民主主義の在り様もポピュリズムの台頭など以前とは異なる姿を見せる中、議会における意思決定の望ましい在り方を提示されました。それは、与えられた問題について論点を整理し、できるだけ合意点を見出す努力を惜しまないこと、その上で、最後は多数決に委ねること、という過程を大切にする手法でした。まさに、衆議院の「一票の格差」を是正する選挙区制度改正や平成から令和への御代替わりという、難しい問題を議長として見事に裁かれた経験に裏打ちされた大島先生の真骨頂に接する思いでした。

 週明けの28日(月)、永田町に戻り、昨29日(火)夕刻には本年度の第2次補正予算案が衆院本会議で可決され、参院に送付されましたが、この間の予算委員会の議論のかなりの部分が秋葉復興大臣の政治活動に係る疑念に費やされました。個々の政治家が自らの活動に注意を払い、法を遵守すべきことは当然で、その上で、現下の国内外の諸問題についての真摯な議論の時間を増やしていく事が大切だと、大島先生の講演の後だけに身に染みました。

 さて、斎藤健議員が法務大臣に就任されたため、私が後任の党組織運動本部団体総局長を務める事となり、29日の総務会で人事が承認されました。昨年に引き続き小渕本部長のご指導を頂く立場となり、500を超える各界各層の友好団体の党の窓口として要望の受付や、各級選挙の支援要請などの任務に当たります。手始めに、28日、小渕本部長に随行して半日出張し、党福岡県連に伺って原口会長始め役員に皆さんと党勢拡大などについて意見交換しました。今後も党大会の運営など様々な業務があるとのことで、来春の統一地方選に向け、任務遂行に努力する決意です。

 このほか、29日は角田高岡市長に同行して国土交通省西田昭二政務官を訪ね、能越自動車道の輪島市までの全線早期開通を要望し、文部科学委員会では補正予算関連の法案審議を済ませました。また、同日と30日の2日間にわたり、党税制調査会で新年度税制改正の主要項目の議論に参加しました。明日から師走、一年の良い納めができるよう、慌ただしい毎日を頑張っていきます。

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