国政報告

国政報告(第402号)

 15日(水)、1年半ぶりに委員会質問に立つ機会を得ました。今国会から理事として所属した文部科学委員会にて、テーマは学校法人加計学園が愛媛県今治市で来春の開学を目指す獣医学部の設置認可でした。獣医学部の新設は昭和40(1965)年以来、52年ぶりで、この間、獣医の数が足りているという認識の下に新設が認められていなかったものを、国家戦略特区による規制緩和で1校のみ設立が認められることになったものです。特区プロセスでの総理官邸の関与の有無が通常国会から問われてきた案件です。

 委員会の開催に当たっては、与野党間の質問時間の割り振りが問題となり、13日(月)夕刻の理事懇では与野党が合意できず、14日(火)の午後も断続的に理事懇を持ち、ぎりぎりの所で午後6時前にようやく、与党80分、野党160分、合計4時間で折り合いました。民主党政権時代に、野党であった我が党の要求もあって、与党2野党8の割り振りとなっていたものを、我が党国対では会派所属議員数の割合を基本とした配分に変えることを求め、交渉の結果は与党1野党2となりました。野党側から「与党による質問封じ」と批判されていますが、そもそも個々の議員の職責は、立法府たる国会での質問を通じ、行政権を行使する政府をチェックし、政策を提案することで、質問権は465人の衆議院議員一人一人に平等に与えられるのが基本と考えます。その上で、与野党の別や少数会派への配慮を加味し、個々の案件によって質問時間の配分を適宜調整するのが望ましい運営だと思います。今回の決着は冨岡委員長、鈴木与党筆頭理事、川内野党筆頭理事を中心に関係者が努力された賜物であり、私には妥当な結果でした。

 自民党に配分された55分の時間を、前文科副大臣の義家議員が30分、私が25分担当することになりました。義家先生が学部設置認可手続きの政治的中立性を確認され、私は大学設置・学校法人審議会における審査上の意見と申請者の対応、答申の際の留意事項といった各論を質す分担となりました。時間配分が交渉事となったことを受けて、質疑に併せていつも朗唱する万葉集は今回詠まずに、いきなり質問に入りました。学生が十分に実習の機会が受けられるかが一つの焦点であり、学部側の施設構成や教員・患畜数の確保、設置認可後のフォローアップの方法など合計12問をこなしました。マスコミの報道では取り上げられなかったものの、大学設置審や文部科学省の対応を議事録にしっかり残すことで、文部科学委員会における自分の役割が果たせたものと自負しています。

 さて、先週末の11日(土)は射水市議会議員選挙の我が党公認・推薦の15陣営の激励に、堂故先生、野上先生、四方県議(第三選挙区支部幹事長)と伺いました。12日(日)は結果として無投票で全員当選となりました。併せて、夏野元志射水市長も三期目をスタートされたところ、国政からもしっかり応援していきます。

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国政報告(第401号)

 今年の11月は気温が低めで、東京では秋の深まりを感じさせる好天の下、街路樹の紅葉が一段と進んでいます。青空を背景に、朝日に照らされてくっきりと浮かび上がるビルの表情に「東京の冬」を一足早く感じています。

 先週末の地元では、3日(金)の文化の日は南砺市福野の菊祭りから高岡市の芸術祭茶会、二上地区の万葉社会福祉センターまつり高峰譲吉博士生誕祭と恒例の行事が続きました。快晴の天候に、お茶席で色紙を所望されて「開天見日」と揮毫しました。夕方は「北陸新幹線新高岡駅かがやき停車期成同盟会」の臨時総会があり、冬ダイヤから臨時便が週末と繁忙期のみに削減されることを受けて今後の取り組みについて高岡市側から提案がありました。現状は、一日当たりの乗客数が2千人で、これを5百人増やす目標に対して百人程度に留まっています。JR西日本側でも地元の取り組みに配慮した変更と言え、今後は中長期的にビジネス、広域観光など外部から県西部や飛越能地域を訪れる客数を増やす方針で、ハード・ソフト両面の取り組みを息長く続ける方針が了承されました。次いで、時雨模様の4日(土)は関係者打ち合わせ、好天の5日(日)は一日休養させて頂き、選挙運動の疲れも取れて週明けを迎えました。

 東京では、トランプ大統領の訪日対応もあり、特別国会も公式行事は8日(水)の天皇陛下をお迎えしての開会式のみでした。安倍総理の所信演説は、外遊後の17日(金)に予定され、その後、各党の代表質問、衆参の予算委員会が続く見込みです。当面の委員会の配属も決まり、私は総務・文部科学・予算の3委員会の理事を務めることになりました。加計学園が愛媛県で進めてきた獣医学部の開設許可が下りる事を受けて、文部科学委員会での質疑要求が野党側から出されており、来週にもいち早く動き出す見込みです。円滑な委員会運営と、世論に納得頂ける審議を目指し、与党理事の職責を果たしていきます。

 政務調査会関係では、新たに郵政特命委員会の事務局次長を拝命しました。日本郵便株式会社が、法律で義務付けられたユニバーサル・サービスを貯金・保険分野でも履行できるよう、ゆうちょ銀行、かんぽ生命から所要の負担金を支払ってもらう仕組みが検討されており、通常国会での議員立法を目指し、作業を進めます。また、財政再建特命委員会の事務局長代理にも復帰し、消費税を10%に引き上げる際に増税分の半分を子育て・教育分野にも充当するとの党の新たな公約を受けて、財政再建目標の再設定の議論に参画します。

 年末に向けて補正予算の編成も総理から指示があり、来年度の税制改正の議論も始まります。内閣が掲げた「生産性革命」、「人づくり革命」の内容の肉付けや、森林環境税の制度設計など課題が目白押しであり、幹事長室に陣取りながら持ち場で努力します。

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国政報告(第400号)

 平成21年8月の総選挙での初当選以来、毎週一回続けてきた国政報告も本号で400回になりました。ちょうど、11月1日(水)で4期目の最初の特別国会(第195回国会)のスタートと重なることとなりました。これからもこのペースで、国政で見聞きしたこと、自分の日々の活動を綴っていきたいと思います。

 先週の10月27日(金)は、総選挙後初めての役員連絡会に陪席した後、副幹事長会議がありました。我が党は解散前の284議席を確保する結果となり、自公与党で引き続き衆議院の議席の3分の2を占める事となりましたが、この結果は野党の分裂や希望の党の失速に助けられた面が大きいと思われます。会議でも、結果に奢ることなく、最近の政府・与党に対する批判を真摯に受け止め、緊張感を持って政権運営に当たる方針が示されました。

 与野党間でまず問題となったのは、特別国会の会期と委員会の質問時間の割り振りです。6月中旬に通常国会を終えてからは、閉会中審査で予算委員会等が開催されたものの、8月に内閣が改造されてからは十分な質疑があったとは言えません。このまま年内に国会で議論をしない訳には行かないという認識が我が党にもあり、特別国会の会期延長か臨時国会の召集が必要との姿勢でした。結局、与野党協議により、特別国会の会期を12月9日(土)までの39日間と長く取って、第4次安倍内閣の所信演説、代表質問、予算委員会での質疑等が行われることになったのは良かったと思います。

 一方、質問時間の割り振りについては、我が党が野党時代に要求して、与党2対野党8の割合にまで野党側に有利な運用となっています。しかし、議員一人一人の立場に立てば、有権者の負託を受け、自分の問題意識を立法府で質問の形で披歴し、行政府の制度・政策に反映させるのは基本的な務めであり、質問の経験が議員の成長につながることは、私も野党時代の経験から痛感するところです。当然、野党側への配慮はあってしかるべきですが、与野党の比率はせめて3対7にはすべきと思います。与党議員であっても、内閣に入っていない時は年に2~3回は質問の機会が与えられるべきで、この点野党側にも理解頂きたいところです。ちなみに私は野党時代の3年3か月で70回以上質問に立つ機会を頂け、今日の議員活動の土台となっています。

 先週末は28日(土)に夏野射水市長の市長選に向けた事務所開き県幼稚園・認定子ども園大会に出席し、週明けの30日(月)は長岡市で8月に急逝された長島忠美元復興副大臣・衆議院議員を偲ぶ会に参列の後、上京しました。本日1日は、朝に全国史跡整備市町村協議会(全史協)臨時大会に出席の後、本会議に臨み、大島議長、赤松副議長を選出の後、首班指名にて第4次安倍内閣が発足しました。次号からは、特別国会の推移を報告していきます。

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国政報告(第399号)

 22日(日)の総選挙にて4期目に入り、最初の国政報告です。とは言っても、25日(水)に日帰りで上京し、党本部前で開かれた富山県の物産展示即売会に顔出ししただけで、27日(金)の役員連絡会議(陪席)と副幹事長会議で始動する前段の状態です。

 第48回総選挙は、解散直前の小池都知事による「希望の党」の立ち上げと、前原民進党代表による解党・合流の決断、枝野氏の「立憲民主党」の立ち上げと野党側の目まぐるしい動きがあり、解散後も状況が刻々と変化しました。解散前の民進党の議員は、希望、立憲、無所属の3陣営に別れて選挙に臨む事となり、結果的には与党が解散前勢力をほぼ維持する事に落ち着きました。野党側は立憲が第1党となったことを受けて再編が必至の状態のまま、11月1日(水)の特別国会(第195国会)召集日を迎えます。

 この間の動きについて、私は、一つの政党が何らの議論も無いまま一日にして解党することは、適当でないと思います。それぞれの政党には、政策の体系があり、政治的な立ち位置があり、過去からの歴史があります。これを踏まえて、現在、そして将来に向けていかに行動していくかを決するべきです。前原代表は、「安倍政権を倒す手段」として、小池都知事の誘いに乗り、衆議院側の民進党を電撃的に解体しましたが、政策のすり合わせも生煮えのまま、小池氏の「排除」の姿勢の前に、自らの仲間を三分してしまいました。選挙結果も解散前の与野党議員の割合を変えず、前原代表の「賭け」は失敗に終わりました。のみならず、失うものが多く、その責任は重いものがあります。また、小池氏にしても、都知事との「二足のワラジ」のまま自らは出馬せず、政権選択と言いながら自分達の総理候補を示さずに選挙に臨むのは無理がありました。

 一国の総理ですから、当然しかるべき準備があり、政権構想があり、内政・外交にわたる政策の骨格がしっかり練り上げられていなければ、国の舵取りはおぼつきません。知事選、都議選と勝ち上がった勢いで総選挙も、というのは無理がありました。まして投票日に海外出張し、25日にようやく帰国というのでは、総選挙や国政を軽く考えていると言わざるを得ません。

 かくて、野党第1党の「一人相撲」に終わったとも言える総選挙ですが、与党側にとっては、通常国会中に生じた国民からの政治不信を真摯に受け止め、「初心」に帰って国政の前進を図る責務があります。私も、国民の皆さんの多様な課題や意見に耳を傾け、国のため、地域のために働くという基本に立ち返って活動を再開したいと思います。選挙期間中、改めて、射水・小矢部・砺波・南砺・氷見・高岡6市の風土に触れ、そこで働き、暮らしている皆さんの姿をしっかり目に焼き付けました。「地方から始まる新しい国のかたち」の実現に向けて、4期目に踏み出して行きます!

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国政報告(第398号)

 25日(月)午後6時からの記者会見で安倍総理は28日(木)、臨時国会の冒頭で衆議院を解散する旨、正式に表明されました。このため、本号が私の3期目の国政報告の最後となります。

 平成26年12月からの2年9か月、第三次安倍内閣を支える与党の一員として、党国会対策委員会副委員長、党政務調査会総務部会長、復興副大臣の職務を通じ、地域の発展と国の直面する課題の解決に努力してきました。この間、地元では北陸新幹線が開業し、新高岡駅には臨時便の形ではあれ、速達タイプの「かがやき」の停車が継続しました。6つのまちが協力し、全国で初の分散型の連携中枢都市圏を結成し、国の認めるところとなりました。綿貫先生、野上・堂故参議院議員始め皆さんの協力で、東海北陸自動車道の県内区間で四車線化事業が始まり、利賀ダムも本体工事へと事業を推進する事に決まりました。石井知事、各市長、県市議会議員を始め地域の皆さんとともに未来への夢を描き、高速交通を生かした新たな地域づくりに向けて、確かな手応えを感じつつ前進できました。

 国政では、政府・与党が「日本を取り戻す」という初心を貫き内政・外交両面で実績を積む中、私の持ち場では、本会議の議事進行係として安全保障法制の採決に立ち会ったこと、総務部会長として年末の党税制調査会で地方自治体の立場で意見を述べたこと、復興副大臣として東北に38回出張し、被災地の皆さんと復興推進に努力したこと等、多様な経験が積めました。文化財を活かした日本遺産や「文化GDP」の提言、財政再建特命委員会で小泉進次郎議員と「人生100年時代」を打ち出した事、北海道・沖縄の振興に関わったことなど、国政の様々な局面に立ち会う機会を得ました。この間の選挙区の皆様のご理解とお支えに厚く御礼申し上げます。

 この夏からは副幹事長・選対事務局長として、10月22日(日)に予定されていた衆議院3選挙区の補欠選挙に取り組もうとした矢先でしたが、まずは自らも総選挙に臨みます。25日の20分間の総理発言では、平成31年10月に予定通り消費税を10%に引き上げるものの、使途については既定の社会保障充実(1兆円程度)に加え、新たに子ども・教育関係(大学授業料の減免等、3~5歳児の保育所・幼稚園無償化、0~2歳児保育の所得制限付き無償化)に2兆円程度を充てる事が提案されました。財政再建の観点からは、年4兆円の改善額が2兆円に留まることになります。2020年の財政収支均衡目標の達成は困難ですが、少子高齢社会に対応すべく社会保障を全世代型に転換する方針は適切と考えます。このことを中心に信を問う総選挙ですが、最近の政治に対する不信感を払拭できるよう、私たち審判を受ける者も今一度初心に立ち返る機会だと痛感します。この点、努力することもお誓いし、今期最後の報告とします(9月27日(水)、議員会館にて記)。

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国政報告(第397号)

 地元で三連休を過ごしている内に、にわかに解散・総選挙の情報が報道で溢れ出し、週明けの19日(火)には28日(木)召集予定の第194国会(臨時会)冒頭での解散が検討されていると明言される状況に至りました。平成26年11月の解散の時も突然の新聞報道から事態が展開した経験もあり、この三連休に何も無ければ解散は遠のくとは思っていましたが、現実の動きになるとまさに「あっ」という間に流れが加速していく事に戸惑っています。

 先週に話を戻して、前号を綴った直後の15日(金)には再び北朝鮮がミサイルを発射し、我が国上空を超えて北海道東方沖に着弾しました。我が国の対応についての考えは前号の通りで、「粘り強く原則を堅持」していくべきです。日本外交とすれば、安倍総理が出席中の国連総会でさらに国際世論を高めなければと思います。

 富山に戻って16日(土)に高岡市の射水神社の秋季例大祭に出席した後は、台風18号の影響を心配しながら、報道されてくる永田町の動きを注視して連休を過ごしました。県内の被害は大きくなかったものの九州地方など被災された皆様にお見舞い申し上げます。

 18日(月)夜に上京し、19日(火)朝の党役員連絡会では、二階幹事長が、安倍総裁より「衆院の早期解散を検討しており、22日(金)に国連総会から帰国した後、最終判断する」との指示を伝達され、「解散となれば、全員当選の気概で頑張ろう」と結ばれました。現状では10月10日(火)公示、22日(日)投票の日程が最有力で、臨時国会は、与野党で合意している北朝鮮非難決議を行った後の解散を想定して検討されているようです。夏の人事で幹事長室に配属されて一か月、役割分担が決まってようやく始動しようという時期ですが、解散となればまずは選挙を戦うことが最優先です。20日(水)の定例の選挙対策委員会役員会でも、総選挙を想定して各県連に公認申請を依頼する事に決まり、後は総裁の決断を待つのみの態勢になりました。

 さて、解散となれば公約を掲げて信を問わなければなりません。自由民主党とすれば、「日本を取り戻す」との平成24年冬の総選挙の公約が基本です。これに安倍総理の提起されている憲法改正、特に現行第9条の下での自衛隊の明文化や、子育て・教育充実のための財源確保の方策など、今日的課題への対応を含めた公約案が、岸田政務調査会長を中心に検討・作成されるようです。私とすれば、経済成長と財政再建を両立させる立場から、2020年度のプライマリー・バランス黒字化の目標は堅持してほしい所です。さらに、通常国会を通じて問題となった政治家への国民の皆様の不信感を払しょくし、疑念には個々が説明責任を果たして政治への信頼を取り戻す姿勢も強く打ち出さなければなりません。急転する事態に緊張感を持って臨み、来週を迎えようと思います。

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国政報告(第396号)

 北朝鮮は、8月29日(火)のミサイル発射、9月3日(日)の6回目の核実験と、ここのところ国際社会への挑発的な行為が続いています。我が国も安倍総理が米・中・ロ・韓など各国首脳と協議し、11日(月)には国連の安全保障理事会が追加制裁を全会一致で決議しました。ここ数か月でにわかに緊張が高まってきており、日本外交とすれば近隣諸国と協調しながら北朝鮮の態度を変えさせるよう、粘り強く努力を続けなければなりません。今回の制裁措置には石油の輸出制限も盛り込まれ、一段と厳しいものとなりましたが、やむを得ないものと思います。総理は13日(水)から15日(金)の予定でインドを訪問中で、両国首脳はこの問題についても意見交換された由、19日(火)からの国連総会出席につながる動きです。毎週火曜の党役員連絡会議(副幹事長も全員陪席します。)でも、北朝鮮問題が逐次報告されています。

 一方、臨時国会は総理の国連出張後の25日(月)の週の召集と言われており、目玉案件とされる厚生労働省の「働き方改革法案」の与党審査も始まりました。残業時間の制限、短時間・有期・派遣労働者の正規雇用者との待遇の均衡など使用者側への規制を強化する一方、裁量労働制の拡大や高度専門職労働者の規制弾力化が盛り込まれており、後者については一部野党や連合の了解が得られていない状況です。法案は各産業の職場の実態を踏まえ、連合の主張も取り入れて練り上げられた内容であり、国会での丁寧な議論を通じて成立を図るべく努力していきます。

 地元では、7日(木)に元参議院議員の河合常則先生が逝去され、10日(日)の通夜に参列しました。私が8年前に国会に出る際、選挙でも身体をかけて応援頂き、東京でも党の会合などで気さくに声をかけて下さるなど大いにご指導頂きました。この春、ユネスコの無形文化遺産登録を記念した全国山・鉾・屋台保存連合会総会が南砺市城端で開催された折には、各地からの参加者を温かくもてなして頂き、先生ご自身もとても喜んでおられたのが、私には最後の思い出となりました。ご冥福をお祈りし、先生の地方活性化に注がれた情熱を範として一段と努力して参ります。

 このほか、10日には南砺市井波で4年に一度の全国連句大会の開会式に出席し、高岡市美術館では銅器・漆器職人の皆さんが出品される巧美会展も拝見しました。東京でも、12日(火)は女子美大で高岡出身の洋画家嶋田しづさんの個展、14日(木)は金沢市への移転が決まっている東京国立近代美術館工芸館での特別展にも伺い、「芸術文化の秋」らしい一週間でした。この間、新年度予算要求関係の各省庁レクも受け、党政調では14日には水産総合調査会の活動もスタートするなど、徐々に臨時国会に向けてエンジンがかかってきています。新しい持ち場で頑張っていきます。

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国政報告(第395号)

 9月に入りましたが、東京は残暑も感じさせない涼しい日が続いています。引き続き、天候不順が心配されます。

 先週は8月30日(水)夜に地元に戻り、31日(木)は毎年6市回り持ちで開催している党第三選挙区支部の「ふるさと対話」を氷見市で行いました。石川県選出の山田修路参議院議員に出張をお願いし、農業関係を城飯久保公民館漁業関係を水産センターと、2会場にて参加された皆さんと語り合いました。農業についてはイノシシの被害が深刻で、柵の設置や個体の捕獲に対する補助の継続など対策の一段の強化を求めるご意見を頂きました。山田議員が国の鳥獣被害対策についてまとめた資料を持参下さり、新年度の予算要求でも1.5倍の要求額となっている旨、お知らせしました。来年度から米の生産調整が廃止され、10アール当たり7500円の直接支払交付金が無くなる点にも不安の声が挙がりました。我が国の米の需要量が当面年8万トンづつ減少する見通しが変わらない中、自主的な生産調整の継続や、ハトムギなど転作作物導入の努力で需給を均衡させ、「富富富」のような単価の高い高級米のブランドを確立することが必要だとお答えしました。

 漁業については、国際的にクロマグロの資源量回復のための漁獲量制限のルールが合意されている中、定置網にどうしても入ってくるクロマグロの水揚げ高が制限値を超えてしまい、休漁を余儀なくされる問題が出されました。ここでも山田議員の資料により、まき網と定置網の割当量を調整するなど支障が出ないよう国も努力している現状をお話しました。気候変動の影響等により、富山湾内の漁獲量全般が低迷していること、消費者のし好の変化により水産加工品への需要も落ちていることなど、地場で抱える悩みも率直に聴け、活路を見出す努力をしなければ、との思いを強くしたところです。

 1日(金)は南砺市井波で木彫刻コンクールの開会式2日(土)は私の母校である高岡市立志貴野中学校の校舎新築工事竣工式3日(日)は万葉線電停のドラえもんラッピングの披露式(公社)富山県鍼灸マッサージ師会の結成70周年式典と行事が続きました。週明けの4日(月)に上京し、今週は8日(金)まで5日間と、通常ベースの東京滞在に戻りました。5日(火)は副幹事長会議、6日(水)は選挙対策委員会と、新役職の定例会に出席しました。先月末に参議院の人事も固まり、衆参揃っての「顔合わせ」となりました。副幹事長の分担も決まり、私は選挙と党組織を担当することになりました。当面は10月22日(日)投票日の3選挙区での衆院補選での勝利が課題です。また、6日(水)は県立高岡支援学校、7日(木)は県立高岡高等支援学校の生徒の皆さんが国会を訪問してくれました。これらの傍ら、新年度予算概算要求内容のレクを各省庁の担当課から受けながら、臨時国会に備えています。

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国政報告(第394号)

 この夏の天候不順が心配されていますが、ここ数日は暑さも戻り、富山では早稲から順次稲刈りも始まる中、もうしばらくこの好天が続いてほしいところです。先週から、副幹事長を軸にした新たな立場で党での活動を始めましたが、月末の新年度予算概算要求締め切りを控えた今日(29日(火))は、久しぶりに朝から党本部での会議続きでした。

 まずは、朝9時の沖縄振興調査会役員会。西普天間地区の整備にも配慮した予算要求となっていました。ついで、幹事長室に移動して待機。早朝の北朝鮮がまたまたミサイルを発射し、北海道の襟裳岬を超えて東方沖に達するという緊急事態への対応のため、午前9時半から予定されていた役員会が10時に遅れ、私たち副幹事長が陪席する役員連絡会のスタートは10時半で、副幹事長会議は中止。11時からは懐かしい総務部会に一年ぶりの出席。地方六団体の予算要望、野田新総務大臣の挨拶に続き、役所から要求内容の説明。12時からはカレーライスを食べながら、東日本大震災復興加速化本部会合。大震災からの復興創生期間の3年目となり、被災された方々の心のケアや、放射能についてのリスク・コミュニケーションの充実などソフト分野の充実が特徴です。

 13時に北海道振興特委で古巣の国交省北海道局の説明を聴いていったん会館に戻り、15時には再び党本部で、党鳥取県連等が主催された参議院選挙区合区解消を目指す会議に出席しました。折しも、28日(月)に高岡で党富山第三選挙区支部主催の憲法勉強会で、総務省出身の門山都道府県議会議長会事務総長の講演を聴いていて、憲法第47条の改正が必要との予備知識をもって参加できました。関係4県(鳥取・島根、徳島・高知)の皆さんの昨年の参議院ご苦労を理解しつつ、秋にも予定される最高裁の判決を踏まえれば、憲法改正なくして問題の根本的解決にはならないという難しさを痛感しました。

 31日(木)には、石川県選出の山田修路参議院議員をお招きして、氷見市内2地区で「ふるさと対話集会」を予定しているので、今週は30日(水)で東京を離れますが、来週からは月から金までの基本パターンに戻ります。臨時国会は9月25日(月)の週に召集の予定とのことで、当面は党本部と会館の往復が続きます。

 さて、先週末の富山では、恒例の南砺市利賀でのSCOTサマーシーズンの観劇、高岡市「横田夏のカーニバル」での挨拶のほか、27日(日)には砺波市鷹栖地区の山田順子市議後援会総会で、国政報告の機会を頂戴しました。党選挙対策委員会に所属して初戦の茨城県知事選挙の投票日でもあり、通常国会終盤からの内閣支持率低迷の「スランプ」脱出を念じていたところ、当方の大井川候補が勝利し、幸先良いスタートが切れました。頑張っていきます。

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国政報告(第393号)

 今年の8月は天候不順な状況が続き、東京も雨の日が多く、富山を始め、地方部でも農作物への影響が懸念される状況となっています。夏晴れの安定した暑さの日が少し続くように願っています。お盆休み中は、県主催の戦没者追悼式馳浩先生、笠井亮先生、山田俊男先生との小矢部市興法寺地区での恒例の「ふるさとトーク」に出席したほかは「充電」させて頂きました。明けて22日(火)の党人事で副幹事長と選挙対策副委員長兼事務局長を拝命し、新たな仕事が始まりました。

 副幹事長は衆参で二十余名いて、二階幹事長を中心に幹事長室を構成し、萩生田代行、林・金田・岡田代理のご指導の下、柴山・小泉筆頭副幹事長とともに様々な党務をこなしていきます。究極は、党に対する国民の皆様の支持を拡大し、確固たる党勢の下に政権与党として内閣を構成・支持できる体制を維持・発展させることが目的です。そのためには、政策、組織、選挙、国会対策等々様々な取り組みがあり得る訳です。先輩方からは、幅広い分野の仕事であり、深く関わっていけばするべき事は尽きないと激励されています。これまでの政府での「東日本大震災からの被災地の復興」という政策課題とは大きく異なる分野ですが、ギアを初心に戻して取り組んでいきます。

 一方、選挙対策委員会は、国政選挙や知事選、政令市長選などに対応する組織で、候補者の公認や選挙対応の枠組みを決めていく組織です。塩谷委員長の下、各派閥から代表者が副委員長に任命されていて、私は無派閥の番地で委員会に入り、事務局長を仰せつかることになりました。27日(日)投票日の茨城県知事選から始まって、当面の山場は10月22日(日)の青森4区、新潟5区、愛媛3区の衆院補欠選挙です。勝利を目指し、努力していきます。

 今回の人事で、平成21年8月当選同期の「四志の会」の4人は、斉藤農林水産大臣、伊東衆院農林水産委員長、小泉筆頭副幹事長、そして私という配置になりました。他の3人の大活躍を喜びながら、私も与えられた持ち場で頑張っていきます。

 先週末、私の前任だった長島忠美元復興副大臣が、残念なことに突然逝去されました。先輩首長として折々温かい声を掛けて頂いた事に感謝しつつ、謹んでご冥福をお祈りしています。長島先生始め、皆さんの努力で東北の被災地は一歩一歩復興の姿が目に見えてきています。復興庁を離れてからも、福島県での特定復興拠点の計画立案や海外での日本品の輸入規制緩和の検討など、明るい動きの知らせを頂いています。これまで関わった、北海道や沖縄の前途にも思いを巡らせながら、故郷、富山県そして西部6市の発展のために心新たに取り組んでいきます。月末には各省庁の新年度予算の概算要求が出揃います。情報収集に努めます。

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