国政報告(第314号)

 24日(日)、富山でも珍しい地吹雪の中、射水市六渡寺自治会の緑綬褒状受賞祝賀会に出席した後、新幹線で上京したのですが、その晩に平野部を中心にいっきに雪が降りました。地元紙によれば、海側で降雪が激しく、一番多い伏木で80cm近い積雪になったとの事、除雪や通勤・通学などご苦労の多い毎日であろうと思います。まさに冬型の天候ですから、東京は連日晴天です。しかし、政治の世界は沖縄県の宜野湾市長選の勝利に始まり、甘利経済再生担当大臣の辞任に至る激しい一週間でした。

 24日の夜、宜野湾市長選の開票結果が発表され、私たちが応援する佐喜真市長が2期目の当選を果たしました。得票は2万7千票余で、相手候補との差は約6千票と、事前予想よりも大きく開きました。ここ3年間、西普天間地区の米軍基地跡地返還の問題に党本部で関わったことで、佐喜真市長とも何度もお会いしてきましたが、明るく気さくな人柄で、フットワークも軽く、市政も着実に前進させておられ、自治体の首長に適任の方だと感じていました。基地問題という沖縄県全体の課題が争点に挙げられる選挙でしたが、市民の皆さんは、市政の舵取りを託す人を選ぶという観点で投票した方が多かったものと思います。個人的にも嬉しい結果でした。

 26日(火)から衆参2日づつ、本会議で代表質問があり、新年度予算案の審議が始まりました。先週半ばの週刊誌報道で、甘利大臣の現金授受問題が焦点に浮上し、ご本人の調査・記者会見を28日(木)に行う事として与野党間で本会議開催に合意したものです。安倍総理の施政方針全般を対象とした質疑では、内政・外交全般にわたり、3年間の政権運営の成果が着実に積み重なっている印象を持ちました。紆余曲折したTPP交渉も、甘利大臣を中心に粘り強く対処した結果、農産物主要5品目など我が国の国益を守る努力をカタチにしての最終合意となり、来月4日(木)にニュージーランドで署名の段取りです。それだけに、28日夕刻からの甘利大臣の記者会見で辞任を表明されたのは残念でした。個人の政治活動の過程での問題であり、ご本人の判断を尊重するしかありませんが、与党とすれば、気を引き締めて来週から始まる衆議院予算委員会の審議に臨み、予算の年度内成立を確実に成し遂げなければなりません。

 このほか、私自身が関わる動きでは、26日朝の党総務部会・情報通信戦略調査会の合同会議でNHKの新年度予算案を了承しました。近年は、衛星放送契約の増加と受信料収納率の着実な改善で収入が伸び、国内・国際放送の充実を図った上でも80億円の黒字を予定しています。渋谷にある放送センターの建て替えのために剰余金の積み立てを継続しており、残高は1490億円に達する見込みです。このため、国民の皆様に理解頂ける新センターの構想を示す事と、年末来発生している職員の不祥事の再発防止を徹底する事が当面の課題として指摘されており、部会としても意見していきます。26日夕には、北陸新幹線敦賀以西ルート検討PTも開催され、JR西日本、JR東海からヒアリングさせて頂きました。報道の通り、JR西は、小浜・京都駅を経由し、新大阪駅に至るルートが望ましいと表明され、JR東海は、米原駅での東海道新幹線への列車の乗り入れは過密ダイヤの現状では「とうてい困難」との立場でした。来週には北経連・関経連からのヒアリングを予定しており、こちらも佳境に入りつつあります。来週からは2月、頑張っていきます。

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