国政報告(第302号)

 両陛下を富山県にお迎えしての豊かな海づくり大会が、晴天のうちに無事終了し、26日(月)の夕刻に上京、27日(火)朝の党政務調査会の職員の方々と打ち合わせから総務部会長としての活動が始まりました。総務省の仕事は、3年前に総務大臣政務官を務めており、馴染みはあるものの、改めて各部局の現状と課題のレクチャーを受けています。部会の構成も、衆議院側の部会長代理に菅家・小林の2議員が決まり、順次、副部会長が指名されて活動が本格化しますが、当面は来年度の税制改正を議論する党税制調査会に部会意見を反映させる事が仕事です。

 永田町の現状は、先月末に通常国会が終わった後、TPPの大筋合意を受けた対策策定、補正予算の要否の判断、そして新年度の税・予算のセットへと政府が作業を進めています。これに与党政務調査会として意見をまとめ、政府に申し入れて行く過程が年末まで続きます。例年は臨時国会と並行して進む作業ですが、今年は国会開会のメドが示されないままに推移しています。国会が閉じているため、議員も必ずしも皆が在京で活動している訳ではなく、ウイーク・デーでも地元と往復しながら東京の日程をこなす方が多いものと思います。例年の環境との違いを感じつつ、部会活動のエンジンをかけて行く事になります。

 野党側からは、内閣改造も踏まえ、国会開会の要求が出されていますが、与党側ではTPPの交渉結果について、衆参の予算委員会で閉会中審査を行う方針のみ回答している現状です。今後の対応は、政府・与党幹部の皆さんの判断によりますが、仮に通常国会を1月上旬に前倒しして対応する場合は、公務員給与の人事院勧告に沿った改定案を冒頭に処理し、補正予算、本予算の順に審議を進めるものと予想されます。前国会で継続審査となった法務・厚生労働委員会の法律案の審議は4月以降にずれ込むものと思われ、この点だけは、前国会で国対を務めた私の立場で懸念するところです。

 28日(水)の朝、石井知事、横山議長、高平県議と宮腰党県連会長始め与党国会議員が集まり、国の機関の地方移転に係る富山県の要望について県側から説明を受けました。厚労省、文科省、消防庁の関係機関について受入れの希望があり、特に製薬産業の成長が近年著しい富山の現状に照らし、ジェネリック薬の審査や薬業行政に係るアジア諸国の政府職員の訓練を行う機関の誘致に望みが持てるのでは、との認識を共有しました。午後から、国会議員側を代表して私が知事に同行し、石破地方創生担当大臣に要望しました。また同日、国営農地防災事業庄川左岸地区の事業促進要望にて、砺波・高岡・小矢部・南砺の4市長が上京され、同行して齋藤健農林水産副大臣に要望しました。平成21年当選同期の4人のうち、伊東・齋藤議員が農水副大臣、小泉議員が党政調農林部会長となり、3人までが農水分野に集まる展開となりました。「橘さんも農水分野に来いよ!」と、皆から言われています。

 29日(木)は、党TPP対策本部の会合があり、11月末の政府の対策策定に向け、11月下旬までに党の方針を決めることとなりました。総務部会関係では大きな問題は無さそうですが、小泉農林部会長は早速フル回転です。久しぶりに政務官を終えた小泉議員と同席し、新しい持ち場での毎日が動き出したなあ、と実感しました。「心機一転」で取り組んでいきます。

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