国政報告(第320号)

 9日(水)の朝一番に携帯電話に吉田秘書からのメールが着信し、高平公嗣県議が急逝された由、信じられない訃報でした。議長はもとより、党県連の幹事長や県議会議員会長など要職を歴任され、県政の要のお一人であっただけに、ぽっかり空いた穴の大きさを痛感しています。ご冥福をお祈り申し上げます。

 通常国会は、参議院の予算審議がたけなわとなっていますが、今週は衆議院も8日(火)、10日(木)と本会議があり、雇用保険法、在日米軍協定と年度末に向けて成立を急ぐ案件の審査が始まりました。東日本大震災の発災から5年を迎え、11日(金)には国立劇場で追悼祈念式典が予定されています。衆院の復興特別委員会も9日に大臣所信を聴取、一方、総務委員会は10日、15日(火)と一般質疑をこなした後、NHK予算案の審議に入る予定です。本件は、衆参両院で年度内に成立するよう担当者として努力します。

 さて、先週末は5日(土)に党高岡市連の女性部・青年局・部の合同懇親会、6日(日)に高岡市二塚地区の集会南砺市連井口支部の総会に野上・堂故参議院議員等と一緒に出席し、夏の参議院選挙への支援をお願いしました。いつものように7日(月)朝、新高岡駅7時28分発の臨時かがやき536号で上京し、国会・議員会館・党本部を行ったり来たりの生活が続いています。

 東京での移動は、議事進行係を務めていた時は衆議院の自動車が専属でついてくれていたのですが、今年は元に戻って、くじ引きで、日に拠って党から自動車が手配されたり無かったりしています。幸い9日に配車頂いたので、ビッグサイトの建築資材関係の展覧会に足を伸ばしてみました。ブースに出展された、折井着色所の折井社長にご挨拶、近況を伺う事ができました。伝統的な金属表面の着色技術を活かした内装材を開発され、売り上げも順調に伸び、新入社員も採用しているとのこと。10年前から高岡市独自の小中学校の学科として続く「ものづくり・デザイン科」で市内在住の職人さんから鋳物や漆の手ほどきを受けた世代が成長し、入社している事を知り、学科導入に関わった一人として嬉しく思いました。そのほか、塩谷建設、ナンゴ―、大建工業、カイスイマレン、ベルクなど地元企業の皆さんが出展されており、それぞれに進取の意気込みを感じました。

 国政の主要課題を見ると、TPP関連法案が閣議決定され、4月以降、国会審議に付される見込みです。沖縄の普天間基地移設の取り組みは、辺野古沖埋め立て許可を巡る沖縄県との訴訟が和解に至り、国・県で再び精力的に協議する事になりました。原子力発電所は、九電川内原発に続き、再稼働に入っていた関電高浜原発3・4号の運転停止の仮処分決定が大津地裁で出され、一段の法的手続きが求められる事態となりました。また、10日には与党の北陸新幹線敦賀以西ルート検討委員会が開催され、国土交通省にデータ整理をお願いするルート案を、小浜・京都案(JR西日本案)、舞鶴・京都案、米原案の3案に絞り、なお、新大阪駅への乗り入れの形を確認することとなりました。様々な課題が錯綜する国政ですが、少しでも解決するよう努力していきます。

カテゴリー: 国政報告 パーマリンク