国政報告(第640号)

 二百十日も近づき、例年、台風の襲来する時候となりました。現在(5日(月))は、大型の台風11号が沖縄の八重山地域から東シナ海へと北上を続けており、警戒が必要です。また、先月20日(土)の大雨の日に高岡市の2歳のお子さんが行方不明になりました。警察、消防始め地域の皆さんも連日、総出で懸命の捜索を続けておられます。捜索に携わる全ての皆様に感謝申し上げます。

 先週は対外関係の行事が二つありました。8月30日(火)夜、アルゼンチン大使館にて「SOMPO JAPAN CUP」に出場した日本、アルゼンチンの女子チームを招いたレセプションがありました。衆議院文部科学委員会の与党理事として招待頂き、ハント大使ほか皆様にお会いしました。日本チームには小矢部市出身の選手もいて、8月の全日本中学生選手権で石動中学校が優勝するなど、「ホッケーの小矢部」の実力・知名度を実感しました。1日(木)夜には3年ぶりにシンガポール・デーのレセプションが開かれ、タン大使にご挨拶しました。以前、書記官として交流のあったロウさんが首席公使として着任していて、再会を喜び合いました。

 内政では、各省庁から概算要求関係の資料が配布され、その読み込みに努めています。今回は事項要求が目白押しで、どのように財政フレームをまとめるか、議論が必要になると思います。地方財政は、国税収入の上振れを反映して交付税の原資が確保できており、要求段階で赤字地方債と言われる臨時財政対策債の発行額が今年度を5千億円下回るなど、自治体には安心頂ける内容となっています。また、1日には文化立国調査会・日本遺産推進議連の合同会議があり、文化庁・官公庁から日本遺産関連施策の現状を聴きました。昨年より、既指定案件の再評価が順次進められており、来訪者を引き付ける魅力あるストーリーづくりや、構成資産の磨き上げを促すよう取り組まれています。日本遺産連盟会長の北橋北九州市長も出席され、施策のさらなる前進を要望頂きました。

 週末の地元では、3日(土)に富山新聞高岡会館の竣工式に出席、文化功労者の谷口吉生さんの設計で、隣接する古城公園の四季を実感しながらサークル活動が楽しめる良質な施設となっていました。新聞社の支社、ラジオたかおかも入居する県西部の情報・文化の拠点として、これからが楽しみです。4日(日)には、コロナ対策にも配慮しつつ3年ぶりに開催された射水商工まつりに顔を出しました。幸い天候にも恵まれ、来場される皆さんもこのようなイベントを待ち望んでおられることを実感しました。コロナ感染者の数も、東京が前週比3割減で推移するなど、都市圏でのピークアウトが鮮明になっています。感染者の全数把握の緩和、入国者枠数の上限引き上げなど、前向きの政策も組み込みながら、物価高への対応も含め、経済活動の活性化を粘り強く進めて行くべき局面と思います。

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