国政報告(第647号)

 臨時国会が3日(月)に召集されてから3週間経ち、通例の予算委員会での総理所信演説を受けた質疑が昨24日(月)で終わりました。21日(金)には、私の所属する文部科学委員会を始め、各委員会で一斉に所管大臣の挨拶を受け、今日(25日(火))から順次質疑に入る段階で、昨日夕刻、山際経済再生担当大臣が岸田総理に辞表を提出するに至りました。この間、旧統一協会との関わりに次々と新事実が発覚し、その度に、記憶は無いが事実と認めて謝罪する対応が続き、納得しづらい状況でした。辞任はやむを得ないと思いますが、国会審議への影響を最小限に留める必要があります。文部科学委員会では明26日(水)の質疑を無事こなしたい所です。

 国政の目下の重要課題は、第8波が懸念されるコロナウイルス対策、ウクライナ情勢への対応、そして円安・物価高対策の3点です。このため、内政面では「新たな総合経済対策(仮称)」を月末までに策定し、これに基づき補正予算を編成、来月後半に国会に提出する見込みです。昨日、党政務調査会全体会議で全体像が示され、明日も意見聴取があるそうです。当面の緊急対策としてガソリン価格に加え、電気、ガス料金も国費で抑制するなど、エネルギー・食料品(飼肥料含む。)等に的を絞った価格高騰抑制策を打ち出す予定です。輸入物価を左右する円相場は、1ドル150円近辺まで円安が進み、年初から35円、30%程度切り下がっています。先月下旬から政府は為替介入により、過度な変動を抑える努力をしていますが、日米間の金利差が広がる傾向にある以上、しばらくは厳しい状況が続きそうです。足元の物価対策と併せて、個々人の賃金の上昇、さらにはそれを容易にするよう、経済全体の成長を促す施策が欠かせません。今回の対策では、科学技術・イノベーション、スタートアップ(起業)、GX(グリーン・トランスフォーメーション)、DX(デジタル・トランスフォーメーション)の4分野に重点を置いて、官の投資を加速し、それを呼び水として民間投資を大胆に喚起する事としています。対策の実施を通じて、投資と分配の好循環を実現し、我が国の経済力を高めていければ、と思います。

 先週の19日(水)、富山から松村謙三顕彰会の皆様が上京され、先生ゆかりの地を巡り、関係者との懇談会を持たれ、出席しました。次いで、22日(土)には、愛知県半田市で3年ぶりに全国山・鉾・屋台保存連合会の総会があり、会長として出席しました。コロナウイルスの影響により祭礼の催行も中止・縮小を余儀なくされてきた厳しい時期を耐え、今、地域社会の礎として、改めて自らの祭りの大切さを痛感した仲間達が集い、明日への活力を分かち合いました。23日(日)は、氷見市議会議員選挙に立候補された同志の皆さんを激励した後、高岡市選出の針山健史県議の後援会総会に出席しました。来春の統一地方選の勝利に向けても努力します。

カテゴリー: 国政報告 パーマリンク