国政報告(第801号)

 師走入りを前に、比較的穏やかな天候が続いており、晩秋の紅葉を愛でつつ、毎日を過ごしています。休日となった24日(月)は、年一回の第三選挙区女性部の研修会に、東京18区にて昨年の総選挙で初当選された福田かおる議員をお招きしました。

 お母様が県出身で、出生地が高岡市とのご縁にて、我が党が厳しい状況に置かれた中で議員活動を始めた思いや、今後の党の在り方についての考えを率直にお話し頂け、有意義な講演会でした。農林水産省に勤務され、海外経験も積み、タイで日本の農産物輸出上の課題を解決した経験などから政治を志し、役所を退職して私の同期の齋藤健議員の秘書となり、公募で東京18区から出馬したとのこと。SNSが世論に大きな影響を及ぼす今日にあって、党が信頼を回復し、党勢を立て直すために二つの取り組みを提言されました。

 まずは、党の政策や主張を短い言葉で的確に表現し、訴えることで、若い世代にも共感されるように努めること。広報手法の変革と強化はネット対策として欠かせないものと私も思います。もう一つは、有権者との地道な対話を重ね、課題を汲み取り、その解決を通じて地道に支持を広げていくことで、有権者の出入りの激しい東京の選挙区にあってもこれが基本だという認識でした。私にとっては、官邸勤務の間は取り組めず、まさにこれから努力したいと思っていた事で、深く共感しました。我が党を担っていく世代の方からこのような意見が聞け、元気づけられ、背中を押されたひと時でした。

 国会は、25日(火)、27日(木)と衆院本会議があり、年末でガソリンの暫定税率を廃止する法案や、環境の変化に応じて病院の病床数を適正化する医療法改正法案などを可決し、参院に送付しました。また、27日には総務委員会で令和2~5年度のNHK決算を審査、承認しました。公共放送を担い、正確で信頼できる、社会の基本的な情報を発信するNHKの基本的な役割を、インターネット活用業務でも堅持するよう期待しています。

 今週、地元からは、高岡土地改良協議会の皆さんの農水省要望に同行したほか、県農業会議、県農業共済組合、砺波・南砺市の建設業有志、党砺波市東野尻支部の皆さんが上京され、意見交換の機会を持ちました。

 26日(水)には党税制調査会小委員会で税制改正の具体的な議論が始まり、28日(金)には一般会計で17.7兆円規模の補正予算案が閣議決定されました。当面の物価高対策や成長分野への投資促進、防災・国土強靭化の推進など現下の政策課題に対処する一方、財源として国債を11.7兆円追加発行します。今後は、年末に向けて新年度の税制・予算の取りまとめが進みます。今年は地方自治体を応援する立場で議論に加わっていきます。

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