国政報告(第183号)

 5月も後半に入り、東京は汗ばむ日が多くなってきました。15日(水)には新年度予算が成立し、通常国会も残り会期が40日となり、政府・与党とすれば残された案件の成立に全力を挙げる段階です。16日(木)には参議院総務委員会で国から地方への分権を進める第三次一括法が可決され、衆議院総務委員会では電波法一部改正法案が審議入りするなど、総務省所管案件も進捗しています。今週も参議院で森田議員に答弁する機会を頂きました。郵便局が市町村の住民票交付等のサービスを受託し、地域に貢献する取り組みの充実を促され、現状の報告と併せ、努力する旨お答えしました。

 富山では、11日(土)に堂故茂次期参議院選候補予定者の事務所開き、12日(日)に富山県の置県130年記念式典に出席しました。参議院選で与党が過半数を確保することが当面の目標であり、富山県選挙区でも頑張っていきます。また、富山県の歩みを改めて振り返ってみると、豊かな水と治水・利水によって共生を図り、防災と産業振興を両立させてきた先人の努力の積み重ねの上に今日の富山県の姿がある事を痛感します。今を生きる私たちも、2年後の新幹線開業を活かし、陸・海・空に大きく羽ばたく県として次の世代につないでいかなければなりません。12日には、私を支援頂いている慶友会の皆さんの総会・懇親会がありました。川村会長を始め、多くの方に励まして頂き、思いを新たにさせて頂きました。

 東京では国会審議と並行して総務省での仕事をこなしています。「ホワイトスペース」と呼ばれる、既存のテレビ放送で使用している電波帯の空きチャンネルを利用し、限られた地域や施設で独自の放送サービスが試行的に展開されており、14日(火)にその成果発表の会議がありました。特に南砺市から、地場のアニメ制作会社の協力を得て、「True Tours(恋旅)」というワンセグ放送を市内の観光施設で実施し、この連休中は例年を上回る訪問客があった旨、力強い報告を頂きました。15日は江東区にある東京国際郵便局を見学しました。関東以北の国際郵便のうち、到着郵便物と国際急送便での発送郵便物を中心に取り扱っていて、東京税関東京外郵出張所の皆さんの郵便物検査の場面も見せて頂きました。日本郵便のスタッフが空港と同様なX線検査もこなしておられ、危険物が紛れていないか素早くチェックしていきます。税関の皆さんも郵便物に問題が無いか、また、関税の課税のある無しを瞬時に判断する作業に携わっておられ、万国郵便条約に基づく国内外の郵便物のやり取りもこうやって多くの方々に支えられているのだと実感しました。

 このように、総務省で自分の所管分野について得難い経験をさせて頂く一方、この事が国のために実になるよう努めなければなりません。差し当たりは、首都圏のテレビ電波の発信元を東京タワーから東京スカイツリーに切り替えていく準備が大詰めを迎えており、視聴者の皆さんにご迷惑をかけないように遂行できるよう、緊張感をもって臨んでいます。

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