国政報告(第188号)

 先週末、富山に戻ると東京よりも熱く、驚かされました。今週も東京は雨が降ったりやんだりの梅雨空ですが気温は高くなり、蒸し暑い状態です。そんな中、安倍総理のサミット出席を兼ねた海外出張もあり、20日(木)の帰国を受けて終盤国会に入っていきます。

 20日に開催された政務官会議では、参議院で条約3本、協定書6件、法律案4件の審議・採決がまだ行われていない旨、報告がありました。24日(月)から最終日までの3日間の会期中に波乱が起きないよう気を引き締めて臨まなければなりません。衆議院の定数の0増5減法案も、週明けには再可決・成立の見込みです。23日(日)の東京都議会議員選挙の結果も受けて、会期末・参議院議員選挙へと向かう流れです。

 総務省では、ICT成長戦略の取りまとめが大詰めを迎えています。既に医療・介護の現場での電子カルテや処方箋等の情報を電子的にやり取りする「地域医療情報連携基盤」の2018(平成30)年度まで全国展開の実現など、内閣がまとめた成長戦略に織り込み済みの内容を含め、通信・放送にわたる近未来のICT活用の方向性を明らかにするものです。施策の方針を取りまとめたら、後は実行あるのみで、来年度の概算要求へと仕事はシフトしていきます。

 毎週の見学は、20日(木)に足立区にある日本郵便のロジスティックスセンター(JPロジサービス(株))に行ってきました。大口荷主から荷物を預かり、オーダーに合わせてピッキング・梱包し、ゆうパック・ゆうメール・EMS(国際急送便)などの郵便サービスに乗せる仕事です。物流業界では、3PL(サード・パーティ・ロジスティクス)と呼ばれる業務で、モノを配達するという基本業務に付加価値を上乗せし、収益を拡大するとともに、荷物を川上で確保する役割も果たします。日本郵便では、郵便の集配ネットワークの再構築を進めており、業務の集約化で空いた施設を営業倉庫に転用するなどして、3PLを始めとする物流業務の拡大を目指しているとの事。同じ施設には、株主総会の案内状の封筒詰め等の業務をこなすJPビズメール(株)も入居しています。偶然、JPグループの新経営陣のスタートの日と重なりましたが、郵便業務の周辺にはまだまだ発展可能性が広がっていると感じています。

 19日(水)の夜は、私が省内で主催している月1回のコンテンツ研究会があり、今話題の4K・8Kテレビの技術を用いた海外へのコンテンツ展開の可能性を語り合いました。高品質な画質がふさわしい分野でのコンテンツづくりや、インターネット機能と融合させた双方向のスマート・テレビ(ハイブリッド・キャスト)の活用など、近未来の夢が膨らむ会でした。25日(火)には、もう一方の携帯電話の研究会を予定しています。これら2つの取り組みもそろそろまとめに入らなければなりません。間もなく始まる参議院選挙に備え、来週・再来週には東京での仕事を一区切りつける予定です。

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