国政報告(第256号)

 11月に入り、富山では黄葉が一段と鮮やかになり、東京でも銀杏が黄色く色付き始めました。臨時国会も折り返し点を過ぎて会期末まで後3週間余、国対メンバーとすれば、最後の法案の仕上がり具合が気になるところです。先週末は、1日(土)に南砺市発足十周年記念式典に参列し、3日(月)の文化の日は、南砺菊祭の開会式の後、岐阜4区の金子一義代議士のお声掛かりで、高山市での支部女性のつどいで講師を務めました。目下、「地方創生」が内閣の掲げる重大テーマとなっていることから、国が地方再生のために為すべき事は何か、という問題意識で話をさせて頂きました。

 自民党が野党に転落した平成21年夏の総選挙では初当選が4人だった事、小泉代議士と同じ日に同じ委員会で初質問に臨み、自己紹介で万葉集の一首を披露した事、それが続いて今回本会議の議事進行係を仰せつかった事をお話しし、思わぬ所に地域をPRするネタがあるものだと申し述べました。以前、栃木県連の政治学校で講師を務めた経験はありましたが、県外でしっかりした話をする機会はこれが初めてで、随分緊張しましたが、良い経験でした。ちなみに、小生の富山3区では、16日(日)に高階恵美子厚生労働政務官をお招きして女性の集いを予定しています。

 3日の夜に上京し、4日(火)、6日(木)の本会議にて、内閣提出法案が地方創生法案を含めて都合10本程度可決、参議院送付となり、今国会の先行きもようやく見通せるようになりました。衆議院では閣僚2人の辞任ショックを克服して審議を粛々と進めています。既に、人事院勧告を踏まえた国会公務員の給与改正法案や福島第一原発事故に伴う放射能汚染廃棄物の中間貯蔵施設の建設法案など、重要法案も逐次参議院に送付しており、派遣労働者法案や女性活躍促進法案を残すのみとなりつつあります。

 一方、国全体の課題については、消費税の10%への引き上げの是非を巡る意見聴取が始まっています。既に先週末、日銀が一段と金融緩和を深彫りし、一時は株価が1万7千円台、円相場が1ドル115円台となるなど、経済環境を整える努力を重ねているようです。米国中間選挙ではオバマ大統領率いる民主党が敗北し、週末から中国・北京で行われるTPP閣僚交渉への影響が焦点となっています。安倍総理はAPEC、G20など重要会議に出席のため、9日(日)から17日(月)まで外遊の予定であり、近隣諸国首脳との会談が注目されます。さらに、九電薩摩川内原発の再稼働について、宮沢経済産業大臣が現地入りされ、鹿児島県議会の判断が7日(金)にも出る見込みです。沖縄県知事選挙は16日(日)が投票日であり、党では仲井真知事の応援に全力を傾けています。30日(日)の会期末に向けて、私ども国対としては各案件の成立に万全を期すとともに、国の直面する課題の着実な解決を願いつつ、日々の動きに対応していきます。

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