国政報告(第594号)

 17日(金)、党総裁選が告示され、届け出順で、河野太郎、岸田文雄、高市早苗、野田聖子の4議員が立候補しました。29日(水)の投票日に向けて活発な政策論争が行われています。今回は、党員投票も実施する「フル・スペック」の総裁選となり、直後に衆議院総選挙も控えていることから、中期的な我が国のビジョンを提示し、議論する良い機会だと思います。

 これに先立つ16日(木)、石破茂元幹事長が不出馬を表明、河野候補を支援するとされました。私は、これまで3回の総裁選で石破先生を応援しており、今回も、立たれるのであればついて行く気持ちでした。不出馬は残念でしたが、最後の局面で野田候補が出馬に至り、男女2人ずつ4候補での選挙戦となったことは、党の多様性をアピールし、選択肢を設定できた面で良かったです。

 各候補の訴えを聴き、週末にかけて考えた末、政策には一長一短あるものの、過去、地方創生の面で、消費者庁の一部機能の徳島県移転にリーダーシップを発揮され、石破・小泉両氏も応援する河野候補に一票を投じる事に決めました。なお、結果がどうあれ、新総裁の下、挙党体制で一致団結して進んで行かなければと思います。

 地元では、19日(日)、20日(月)と酒販組合の役員のお店を訪問し、コロナウイルスの影響でご苦労されている現状を伺いました。党の「街の酒屋さんを守る国会議員の会」の事務局長を務めているご縁があり、また、政府の第5波への対策検討の際に、酒屋さんにご心配をお掛けした経緯があります。全国小売酒販組合中央会の水口事務局長の働きかけもあり、高岡小売酒販組合の三ノ宮理事長、佐野事務局長、砺波小売酒販組合の嶋理事長に案内頂き、お店を回った次第です。コロナ対策の行動制限で、飲食店の営業や酒類提供の自粛、地域の各種行事の取り止め、また、温泉・民宿の予約取り消しなどで、特に業務用の酒類の売り上げが大きく落ち込み、各店舗とも苦境が長く続いています。

 協力金の支給要件の緩和、緊急融資資金の返済条件の変更、固定的経費削減への支援など、業界対策の強化を求める意見を多数頂きました。あわせて、感染抑止のための行動制限の緩和など、社会経済活動の再開で、「トンネルの出口」を実感させて欲しい、との切実な声を聴きました。一方、ネット販売など新たな顧客開拓に力を入れる動きもあり、その心意気にも感銘を受けました。

 コロナウイルスの感染者数は明らかにピークアウトし、ワクチンは、1回以上接種者の国民に占める割合は、21日(火)現在で66.5%、2回接種者が54.4%に達し、米国を超えてドイツの水準に達しました。我が国も、3回目接種、小学生への対応、国産のワクチン・治療薬の開発など、新たな一手を打てる状況になってきました。力強く新たな時代の扉を開けて行きたいと思います。

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