国政報告(第633号)

 10日(日)、第26回参議院通常選挙が投開票され、富山選挙区では野上浩太郎候補が4選を果たすことができました。しかし、その2日前の8日(金)の昼前に、安倍晋三元総理が奈良県で遊説中に銃撃に遭い、夕刻逝去される事態が生じました。その後の捜査で犯人の動機が明らかにされてきていますが、絶対に許されない事であり、お悔やみ申し上げるとともに、このようなことが二度と起きない社会にしなければ、と心に誓っています。

 選挙戦は、6日(水)の菅前総理の来援で弾みがつき、最後まで頑張ろうという矢先の出来事で、8日当日の活動はいったん中止しました。しかし、政治は言論により為されるもので、暴力に屈してはならないとの与野党を超えた同じ想いの下、9日(土)の運動最終日は富山市内各所で野上候補の街頭遊説を行いました。野上先生は、安倍元総理の下で官房副長官を3年余務め、40か国以上の外遊にも同行するなど、深い人間関係にあり、悲しみと憤りはいかばかりかと思います。最後までしっかりと有権者に自らの政策を訴え、見事に信任を得られました。今後ますますのご活躍を祈念し、党県連会長としてのご指導に期待するものです。

 選挙を終えて、翌11日(月)、3週間ぶりに上京し、最初の活動は図らずも安倍元総理のお通夜への参列となりました。総理を2度務められ、とりわけ、「日本を取り戻す」との公約の下、政権に復帰された平成24年12月から7年半余り、内政・外交に大きな成果を挙げられました。アベノミクスと称される経済政策で経済を浮揚させ、雇用を拡大し、地方創生や一億総活躍などのスローガンで、国を前進させました。また、安全保障法制を実現し、日米同盟を基軸とした「地球儀を俯瞰する外交」により、国際社会における我が国の存在を高め、東京オリンピック・パラリンピックの誘致も成し遂げられました。功績は誠に大きく、国を力強く牽引されたことに感謝し、ご冥福をお祈りしました。

 今週は党本部の会議等もまだ始まらず、主に省庁の人事異動のご挨拶を受けながら、この間にたまった書類の整理など進めています。一方、コロナウイルスは明らかに感染者数が増加に転じ、昨12日(火)には東京都で1万人を超えました。重症化を防ぐ4回目の高齢者等へのワクチン接種や、経済を回しながらの感染予防により、ウィズコロナの対応構築が求められます。ウクライナ情勢は膠着感があり、あくまで粘り強い対応を続けなければなりません。円相場は1ドル137円台に下落し、物価も引き続き様々な品目の値上げが続いているようです。景気を冷やさず、賃金上昇による分配と成長の好循環を呼び込むべく、早急に対策づくりを進めるべきと思います。来週からは色々な動きが出てくるものと思います。富山と東京を往復しつつ、報告を続けていきます。

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