国政報告(第362号)

 2017(平成29)年最初の報告を東京からお届けします。昨年は前回の報告の後、27日(火)に復興庁の幹部会議に出席してから富山に戻り、1日(日)は新年早々の在京当番とあって、大晦日の上京、年越しとなりました。4日(水)は初めて氷見漁港の初せりに顔を出し、党県連での初顔合わせなどして5日(木)の朝に上京、復興庁での仕事始めに臨みました。今村大臣から復興・創生期間の2年目に当たり、大いに頑張ろうとの決意の挨拶があり、私は万葉集最後の大伴家持卿の歌、「新たしき 年の始めの 初春の 今日降る雪の いや重(し)け吉事(よごと)」を朗唱して課題解決に邁進したい旨、申し述べました。

 東日本大震災からの復興にとって、今年は岩手・宮城県では住まいの復旧が最終盤を迎え、一部の自治体を除けば災害公営住宅の建設、防災集団移転事業や区画整理事業による土地の引き渡しが大方終わってきます。生活の再生から生業(なりわい)の再生、新たな地域づくりへと踏み出して行く局面において、人材不足への対応を含め、地域の自立的な歩みを後押ししていきたいと思います。福島県では、今春、避難指示解除準備区域や居住制限区域の避難指示解除が大幅に進む見込みです。まずは、これらの地域に帰還しようとする皆さんを支援し、生活、生業のみならず、商業・教育・医療・介護など日常生活に欠かせない様々な官民のサービスが整うよう努力していきます。なお避難状態が続く帰還困難区域においても、地元自治体の考えで新たな復興拠点を設けてもらい、地方自治体が作成し、国が認定した復興拠点の整備計画の下で、除染・家屋解体(国直轄)や基盤整備を一体的に進める制度を設けることとし、通常国会に福島復興再生特措法の改正案を提出します。さらに、国内外に残る農林水産物の輸入規制や買い控え等のいわゆる風評被害の払拭も正念場と心得て取り組みます。

 6日(金)は地元の役場や団体の挨拶回り、7日(土)は二度目の在京当番と、富山・東京を往復し、連休明けの10日(火)に高岡市民病院で年一回の健康診断を受けて、11日(水)から復興庁で各種打ち合わせに入りました。12-3(木―金)日で本年最初の東北出張にて宮城県庁と沿岸の15自治体を年始挨拶を兼ねて訪問します。引き続き、現場の地域の声を聴き取り、刻々と変化する課題の解決を通じ、復興・創生の歯車を回して行きます。

 通常国会は、20日(金)の召集と決まりました。復興庁の法案はもとより、天皇陛下の退位のお気持ちを受け止めての法的手当て、働き方改革を実現する法案などが焦点になるものと思われます。さらに同じく20日に就任を迎えるトランプ次期アメリカ大統領の政策がどのような展開を見せるのか、朴大統領が職務停止となって内政が停滞する韓国との慰安婦少女像を巡るやり取り、ロシアとの領土問題の協議の行方など、今国会は外交面の影響をどのように受けるのか視界不良のスタートとなります。心して、開会を迎えようと思います。本年もよろしくお願い申し上げます。

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