国政報告(第349号)

 心配された台風18号は、昨5日(水)に日本海側を猛スピードで抜けて行き、富山も東京も引き続き暑さの残る10月初旬です。今回の台風で暴風や豪雨等の被害に遭われました関係の皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

 先週末の1日(土)は、母校の富山県立高岡高等学校の創立記念式典に出席の後、南砺市福野で石破前地方創生大臣の講演会に出席しました。平成24年秋の党総裁選で応援させて頂いて以来、派閥には加わっていないものの、「さわらび会」などで折々お世話になっており、今回は閣僚を終えられて初めて、しっかりしたお話しを聴く機会となりました。我が国の当面する人口減少問題、地方の疲弊の問題に向き合い、地方創生に向けた努力をしっかり応援して行く事を柱に、これからの日本の在り方を現場を回りながらじっくりと考え、来るべき機会に備える石破先生の立場が良くわかりました。

 翌2日は、山梨県から宮川典子代議士をお招きし、県第三選挙区支部女性部の講演会を開催しました。羽岡女性部長、堀田幹事長始め約200人の参加にて、宮川先生が教師としての経験を土台に政治に志し、女性議員として様々な壁を乗り越え、元気一杯に活躍されている姿を様々なエピソードを交えてわかりやすくお話し頂き、好評でした。折しも、県内では地方議会の政務活動費の不適切な事案が連日のように明るみになっており、自らも戒めながら、石破先生、宮川先生のように高い志で政治に携わっている姿を紹介できて良かったと思います。

 週明けの東京では補正予算の審議が続き、4日(火)の夕刻、衆議院本会議で可決、5日(水)から舞台を参議院に移しました。与野党協議により、11日(火)には成立のめどが立ち、引き続き野党の要求を容れて、12-3日(水―木)と衆参の予算委員会の集中審議が予定されています。熊本地震からの早期復旧と当面の景気テコ入れを目的とする本補正予算では、大震災被災地の復興事業や福島の除染事業も加速するほか、各地で採択洩れとなっていた補助事業にも手当てがされる事となっており、冬場を前に早期執行が望まれます。一方で、我が国経済の成長を確かなものとし、地方経済を活性化させていく上で、成長戦略の具体的展開や、一億総活躍の一環としての子育て・介護対策、働き方改革の早期の具体化が課題となっています。私の担当する東北の被災地では、生活の場、産業の場の復興をしっかりと目に見える形にして、地域住民の皆さんに「復興・創生」を実感頂く機会を増やしていくことが大切です。

 5日の晩にいったん富山に戻り、台風一過の6日(木)朝は、県知事選初日、石井隆一候補の4選を目指す出陣式に出席しました。北陸新幹線の開業を踏まえ、富山県の発展方向を示し、若い世代の皆さんに夢を指し示す新たな県政のスタートにしてほしいと思います。17日間の選挙戦を通じ、石井知事には県民の信頼を更に強固なものとしながら、「元気とやま」実現に向けた展望を確かなものとされるよう期待し、応援して行きます。

 10月半ばに向けて国会も各委員会の審議がスタートし、TPPやパリ協定の批准案、消費税先送り法案など、懸案処理がヤマ場に入っていきます。復興庁の職務をこなしつつ、展開を注視します。

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