国政報告(第379号)

 ゴールデン・ウィークが終わり、早くも梅雨の走りのような雨模様の日もある東京ですが、国会審議も動き出し、10日(水)には参議院の東日本大震災復興特別委員会にて福島特措法の審査を終え、可決されて12日(金)の本会議に上程されることになりました。復興庁も吉野新大臣のもとで仕事を軌道に乗せていきます。なお、福島県浪江町の帰還困難区域の十万山で発生した山火事は、発生12日目の10日に鎮火に至りました。乾燥した天候が続いた事も災いし、75haの森林が焼失、また、連休中にもかかわらず消火活動に携わられた消防・自衛隊の皆様にもお見舞い申し上げます。

 さて、連休中の4日(木)、南砺市城端にて全国山・鉾・屋台保存連合会の全国大会が催され、文化庁の宮田長官ご出席の下、昨年12月にユネスコ無形文化遺産に登録された33団体それぞれに認定書が交付されました。私は会長職を仰せつかっているのですが、副大臣在任中は職務執行を久喜会長代行(秩父市長)にお願いしているため、交流会のみ出席しましたが、念願の登録実現で大いに盛り上がる大会となりました。石井知事、高橋高岡市長、村椿魚津市長始め県内関係者に出席頂き、地元の田中南砺市長、大西実行委員長、河合常則先生、岩田元城端町町長など皆様の心温まるおもてなしに会員一同感謝しています。残雪がうっすらと残る南砺の山々に抱かれた「越中の小京都」、城端の街に絢爛な屋台とともに情緒豊かな庵唄が響いた夜の風情は、全国各地からの参加者の良き思い出となりました。

 6日(土)に上京し、7日(日)の在京当番を務めて週明けを迎えました。国会は、8-9日(月-火)に衆参の予算委員会の集中審議があり、今村前大臣の辞任に伴う混乱は収拾され、10日の法案採決に至りました。一方、組織犯罪処罰法案を審議している衆院法務委員会で提出された鈴木委員長の解任決議案は、9日夕刻の本会議で否決され、12日(金)から審議再開の予定です。来週には天皇陛下御退位の特例法案も内閣から提出される見込みで、会期末まで5週間余となった現在、まずは各法案の審議を着実に進め努力を積み重ねる時期と思います。

 東北とは別案件ですが、10日朝には党の沖縄振興調査会・美ら島(ちゅらしま)議連の合同会議があり、議連の一員として出席しました。来年度予算に向け、6月に作成される骨太方針に、沖縄県として盛り込むべき事項について翁長知事から要望があり、その中で懸案となっていた米軍から返還された西普天間地区への県立普天間高校の移転について、前向きに検討する旨、表明がありました。昨年まで調査会事務局長として取り組んでいた課題に前進が見られ、政治に携わらせて頂いている者としての幸せを感じた瞬間でした。そんな思いを東北の復興でも持てるよう、精進して行きます。

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