国政報告(第411号)

 東京も異様に寒い日が続いています。22日(月)は雪の通常国会幕開けとなり、夜には辺り一面銀世界になりました。翌日、かなり融けたものの、その後の寒気で凍り付き、歩道の随所に雪が残っています。24日(水)からは日本海側に降雪が移り、強風を伴って厳しい気象状況となった由、皆様にお見舞い申し上げます。23日(火)には草津白根山が突然噴火し、訓練中の陸上自衛隊員が命を落とされました。謹んでご冥福をお祈り致します。

 先週に戻って、18日(木)から21日(日)朝まで、3泊4日の行程でインドネシアに党務出張しました。日本インドネシア国交樹立60周年の記念式典に二階幹事長が総理特使として出席され、幹事長室を中心に、議員9名が随行させてもらいました。東京とジャカルタの時差は2時間ですが、赤道地帯とあって気温は30度近く、雨季に当たるので、曇天で時折スコール性の雨が降る天候でした。インドネシアは人口が2億5千万人を超えるASEAN第一の大国で、毎年5%程度の経済成長が続いているとあって、伸び行く熱気を感じました。1千万人の人口を擁する首都ジャカルタは、高層ビルが林立し、道路には日本車と日本製バイクが溢れ、ショッピングセンターには世界中のブランド・商品が並び、購買力も旺盛でした。交通渋滞解消のために、我が国が協力して地下鉄の建設が進められており、来春の開業が待ち望まれる状況です。

 ジャカルタ滞在は正味2日間で、19日(金)は郊外のボゴール宮殿に出向き、ジョコ大統領を表敬しました。二階幹事長はインドネシア議連会長を務めるなど、両国の交流に熱心に取り組んでこられただけに、大統領とも経済はもとより、次世代の青年たちの交流促進で意気投合されました。次いで、現地日系企業の皆さんとの昼食懇談会、インドネシア日本友好議員連盟との意見交換会をこなし、夕刻には旧市街地のファタヒラ広場での60周年オープニングイベントに出席しました。両国の特色と交流を鮮やかな映像で表現するプロジェクション・マッピングに始まり、幹事長ほか関係者のご挨拶があり、日本からはピコ太郎さんも駆けつけ、得意のパフォーマンスで会場を沸かせました。

 20日(土)は、カリバタ英雄墓地で献花を済ませ、我が国が東アジア経済統合の推進を目的として2007年に設立したERIA(東アジア・アセアン経済研究センター)の本部を訪問し、西村事務総長から最近の活動状況の説明を受けました。次いで、現地に進出しているユニクロ、伊藤忠商事を訪ね、17時からは主目的の国交樹立60周年開会式典に出席し、深夜便で帰国の途に就きました。

 私自身にとって20年ぶりのインドネシアで、アジアの発展の勢いに認識を新たにしたところで、196国会を迎え、26日(金)からは衆院予算委員会で頑張る毎日です。次号で報告します。

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