国政報告(第628号)

 6月に入り、梅雨の走りのような天候も見られるようになりました。一面、各地で突風や雹・霰など激しい気象が観測され、地球温暖化の影響が様々な形で現れているように感じます。

 通常国会は終盤を迎え、私の所属する衆院文部科学委員会は、3日(金)に一般質疑を実施した上、議員立法「在外教育施設における教育の振興に関する法律案」を全会派合意の上、委員長提案で可決しました。海外各地で、邦人子女のために日本人学校が設けられていますが、その活動をしっかり支援していくことに法的裏付けを与えるもので、意義ある取り組みだと思います。

 一方、私もメンバーとなって前通常国会から取り組んでいる、地方議員の請負禁止規制緩和等を目指す「地方自治法改正法案」は、1日(水)の立憲民主党総務部会にて、町村議会議長会長を招いてのヒアリングがあり、一定の理解を頂いたと伺っています。各会派の理解を得るべく、引き続き努力していきます。

 しかし国会全体では、野党側に細田衆議院議長の不信任案提出の動きがあるなど、15日(水)の会期末に向けて緊張の高まる展開が予想されています。内閣提出法案については、衆院の審議はほぼ終えたものの、参院ではこども家庭庁法案など審議が続いており、参議院選挙を控えて予断を許さない情勢です。

 コロナウイルスの影響が落ち着くにつれて、地元と東京の行き来は徐々に活発化しています。5月30日(月)は党県連青年局、31日(火)は県内市町村農業委員会長の皆さん、2日(木)は砺波市建設業協会の皆さんが訪問され、直接顔を合わせてのコミュニケーションの有難みを感じています。31日には東京富山県人会の恒例の懇親会も3年ぶりに盛大に開催されました。政府からはマスク着用の緩和方針も示され、ワクチンの4回目接種も始まって、「ウィズコロナ」の局面へ移り変わりつつあるように思います。

 財政運営の問題については、30日朝、額賀本部長ほか皆さんに同行し、国会院内にて岸田総理に財政健全化推進本部の提言をお渡ししました。次いで、1日(水)、3日(金)と党政務調査会の全体会議で今年度の「骨太の方針」案の議論がなされました。財政健全化目標(2025年度のプライマリー・バランス黒字化を目指す)の堅持と不断の検証については、従前の議論通りでほぼまとまったものの、防衛費増額の取り扱いと、予算編成の目安については異論が残り、本6日(月)の会議に持ち越しとなっています。

 最後に、週末の地元では、4日(土)野上浩太郎高岡後援会総会第三選挙区支部総務会北陸新幹線新高岡駅かがやき停車実現期成同盟会党新湊連合支部党大江支部と会議が連続しました。令和5年度末の北陸新幹線金沢・敦賀間開業を前に、新たなダイヤ設定に向け、地元の想いを発信して行く事が大切と気を引き締めています。

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