国政報告(第631号)

 今回の参議院選挙の運動期間は18日間で、今日(28日(火))が7日目、中盤戦に入ったところです。ここへきて急に気温が上昇し、関東は昨日、北陸も今日で6月の梅雨明けとなりました。猛暑の中の選挙戦となり、熱中症に気を付けながらの毎日です。

 この間、25日(土)に昨年春に国の重要無形民俗文化財に指定された射水市新湊地区の「放生津八幡宮祭の曳山・築山行事」の記念事業が催され、全国山鉾屋台保存連合会長として出席させて頂きました。重文指定は県内の祭礼としては4件目で、同一神社の一連の祭礼として、曳山・築山行事が催行される点に文化的特殊性があると評価されたそうです。お祭りは、その地域の「なりわい(産業)」、「たたずまい(街並)」と一体のものであり、指定を契機に地域活性化が進む事を期待し、四方会長始め祭に関わる保存会の皆様にお祝いのご挨拶をしました。

 一方、国の当面する課題については、コロナウイルスの感染者数は横ばい気味で、東京都などは底打ちしているようです。ワクチン接種は、3回目を終えた方が全国人口の6割を超え、富山県内では3人に2人の割合に達しています。60歳以上の高齢者や基礎疾患者を対象にした4回目の接種も始まり、早期にインフルエンザ並みの危険性に落ち着くことを期待したいです。

 外交面では、26・27日(日・月)と、ドイツのエルマウでG7首脳会談(サミット)が開かれ、岸田総理も出席してウクライナ情勢、物価高、気候変動など広範囲な分野にわたる討議がなされました。次いで総理は29・30日(水・木)とNATO(北大西洋条約機構)理事会にも異例の出席を予定しており、戦況が膠着状態にあるウクライナ情勢を巡り、関係国との結束を強める予定です。

 24日(金)には5月分の全国消費者物価指数が発表され、4月と同じく、前年同月比2.5%の上昇となりました。生鮮食品及びエネルギーを除くと0.8%の上昇に留まるものの、携帯電話料の引き下げの影響が-0.4%あり、これを除けば1.2%の上昇となります。急激な物価上昇は、消費者の生活、生産者の経営ともに様々な影響が懸念され、参院選後には分野ごとのきめ細かい対策が必要と思われます。併せて、猛暑の影響もあって電力の供給ひっ迫が問題となり、昨日から東京電力管内に「需給ひっ迫注意報」が発出されています。注意報は、安定供給に最低限必要な予備率が5%を切ると発出される仕組みであり、熱中症対策にも注意しながらの可能な限りの節電が呼び掛けられています。東日本では、ベース電源である原子力発電所が稼働していない現状にあり、原子力規制委員会の安全性審査をクリアする努力が求められています。また、ここのところ為替相場は1ドル135円内外で推移していますが、こちらも引き続き注視が必要と思っています。

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